最近では、家電量販店や携帯ショップで、「実質○○円で購入できる」というPOPを目にします。

数年前に、実質負担額という購入方法や還元率の高さにより、改善を求められていた携帯業界ですが、新たな見せ方が出てきています。

今回は、家電量販店や携帯ショップでのスマホを安く購入するためのカラクリをご紹介します。

安いと思うのかどうかは、利用者次第です。

最新スマホが実質18,000円!?

最新スマホでも、実質10,000円~30,000円で購入できるというPOPや各携帯キャリアでの打ち出しがあります。

実質0円や実質1円というような「えっ、これはスマホの価格?」というような金額表示もあります。

何も分からずお得と思う方もいれば、やっぱり信用ができないと思う方もいます。

では、実質的な価格の内訳をご紹介しましょう。

①返却プログラムに加入条件

ドコモ:いつでもカエドキプログラム

au:スマホトクするプログラム

ソフトバンク:新トクするサポート

楽天モバイル:買い替え超トクプログラム

といったように、返却することを前提に購入するプログラムがあります。

返却プログラムは、購入後の25ヶ月目までに購入した機種を購入した携帯会社に返却するプログラムのことです。

あくまでも、返却することが前提のプログラムで、26ヶ月目以降の残金を免除できるという内容です。

例えば、

100,000円の機種の場合、

1ヶ月~25ヶ月で約50,000円を支払う

26ヶ月目~残り約50,000円を免除(いわゆる、支払わなくてよい)

というようになります。

見せ方として、約50,000円割引的な状況になっているということですね。

②機種変更割引

返却プログラムと合わせて、機種を変更するときの割引を付け加えます。

携帯電話1台の契約に対して還元できる最大還元金額は、22,000円(税込)までと法律的に決まっています。

最大22,000円還元する場合は、他社から乗り換えをしてくれた場合が多いです。

同じ携帯会社で、機種のみ変更しても、利益率が少ないというのもあり、割引金額は下がります。

もちろん、割引対象ではないこともあるくらいです。

そのため、現在は、各携帯会社の解約金がかからないというのもあり、他社へと乗り換えるのがお得感はありますね。

③固定回線とのセット割引

②でお伝えした携帯電話1台の契約に対して還元できる最大金額は、22,000円という内容の抜け道としては、固定のインターネット回線も同時に契約することで、割引金額を跳ね上げることが可能となります。

現状のところ、携帯電話に対しての還元金額は決まっていますが、固定のインターネット回線に対しての還元金額上限は定まっていません。

そのため、固定のインターネット回線を同時契約する契約者には、還元金額を固定のインターネット回線契約分として上積みして、還元金額を6万円還元や7万円還元などというようにしているお店もあります。

特に、家電量販店の還元金額は、携帯ショップと違い、最大金額が高かったりします。

理由は、家電量販店側と携帯会社側がコラボして、家電量販店側にお金を出してもらっているというのがカラクリとなります。

そうすれば、携帯ショップよりも還元金額が高くなり、どこのお店よりもお得な金額を還元できるようになっています。

ただ、スマホの台数限定になったりしているので、注意が必要です。

○実質価格のカラクリのまとめ

①返却プログラム

26ヶ月目~の残金免除

②機種変更割引

最大22,000円割引

③固定のインターネット回線の同時契約

5万~7万円還元できる

*家電量販店なら、固定のインターネット回線の同時契約がなかった場合でも家電量販店側が還元数を増やし、携帯ショップよりも安く購入できる場合があります。

返却プログラムのメリット・デメリット

実質的な価格のカラクリをご紹介したところで、①の返却プログラムについてのメリット・デメリットをご紹介します。

お得と思うのかどうかは、意見が分かれると思います。

○返却プログラムのメリット

・残金を支払わなくて良い

目に見えて分かるように、購入した金額の半分を支払わなくて良いというのは、良い部分ではあります。

・最新スマホが使える

最新スマホでも返却プログラムが使えるので、高性能スマホでも返却する前提であれば、通常の金額の半分で最新スマホが使えるというのはお得です。

・機種のみでも対象

機種のみでも返却プログラムの対象なので、料金プランを変えずに機種のみを購入したりできます。

携帯会社で契約してなくても、機種のみを返却プログラムを使って購入も可能です。

○返却プログラムのデメリット

・返却しないといけない

約2年で、スマホを返却しないといけないというのは、デメリットにもなります。

最近の機種は、約3年~4年は、快適に使えるような機種ばかりになっています。

そのため、わざわざ約2年で返却するのももったいない部分はありますね。

・データ移行などの手間

機種を返却するということは、機種変更をしないといけません。

機種変更するということは、機種のデータを移行することやアプリの引き継ぎもしないといけません。

約2年間使ったスマホのデータを引き継ぐのは、やっぱり手間ではあるため、長年使いたい方にはあまり向いていないのはあるかもしれませんね。

・同じ携帯会社で機種変更する場合の機種代金が高い

返却プログラムは、基本的には、1人1回となっています。

そのため、同じ会社で機種変更をする場合、返却プログラムは使えないため、数万円する機種をしっかりと支払う必要が出てきます。

約2年間は得したように思えても、結果数万円~10万円以上の機種代金を支払うことになるので、総額あまり得しているとは言えません。

他社に乗り換える前提で考えているなら、問題はないかもしれません。

○返却プログラムのまとめ

【返却プログラムに合っている方】

・最新スマホを安く使いたい方

・2年おきに携帯会社を乗り換えるのが手間と捉えない方

・データ移行などを行うことを手間と捉えない方

【返却プログラムに合っていない方】

・長年同じ機種を使いたい方

・携帯会社を乗り換えるのは面倒と思う方

・ハイスペックなスマホを求めず、ある程度使えるスマホなら問題ない方

携帯キャリアで買うべきか、スマホメーカーのSIMフリーを買うべきか

携帯キャリアで買うべきか、スマホメーカーから買うべきか、悩む方はいます。

両方のメリット・デメリットをご紹介しますね。

○携帯キャリアで買うメリット

・返却プログラムやキャンペーンがある

・有料でサポートしてくれる

○携帯キャリアで買うデメリット

・携帯キャリアでの機種代金がスマホメーカーの機種代金が1万円~2万円高い

(携帯キャリア側の利益確保のため)

・携帯キャリアのロゴマーク入りの好き嫌いが分かれる

(例えば、スマホの背面に記載されるdocomoなどのロゴマークのことです)

○スマホメーカーから買うメリット

・機種代金が携帯キャリアよりも安い

・SIMフリースマホのため、携帯キャリアのロゴマークは入らない

○スマホメーカーから買うデメリット

・キャンペーンや割引は基本的にない

・SIMの設定などのサポートがあるわけではない

まとめると、

キャンペーンなどサポートを受けたい方は、携帯キャリアの方が良いでしょう。

機種代金を実質価格ではなく、販売価格自体を安く買いたい方は、スマホメーカーから買うのがおすすめです。

まとめ

返却プログラムをどう捉えるのかが、ポイントとなります。

長く使いたい方は、返却プログラムはあまり向かないので、普通に機種変更割引を受けて購入するのか、スマホメーカーからSIMフリースマホを買うのかが良いでしょう。

とにかく、安くしたいのと、安くなるなら手間を惜しまない方は、携帯キャリアで、返却プログラムや固定のインターネット回線のセット割など最大限の還元受けて機種変更しましょう。

万人受けするようなものはないので、ご自身の目で見極めながらスマホをお得に購入するようにしていきましょう。

By ぱんだ

白黒うさぎを飼っている30代の独身男のぱんだです。 通信携帯業界に約10年以上携わったガジェット好き。 今後、通信系の経歴を活かし、情報発信やうさぎ、自分の趣味も数多くあり新しいお得な情報を分かりやすくお届けします。

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