先日発表されたiPhone15ですが、話題になっているのがUSB2.0と3.0という点です。
何が話題になる理由になっているのかも含めて解説したいと思います。

〇USB2.0と3.0というのは何のこと?
USBは、ユニバーサル・シリアル・バス(Universal Serial Bus)の略で、パソコンやスマホなどの電子機器に接続するための外部ポートの規格の1つです。
写真のようなケーブルを1度は見たことがあるのではないでしょうか。
そのUSBの次にくるのが、2.0や3.0といった数字がきます。
「1.0」「2.0」「3.0」という風に、数字が上がれば、転送する速度が速くなるということです。
〇データ転送速度はどれくらい違うの?
USB3.0は、USB2.0と比較すると、約10倍の速度の違いがあると言われています。
USB2.0:480Mbps
USB3.0:5Gbps
という数値上の差はあります。
ただ、実際のところは、約2~3倍ほどです。
どういうことかというと、あくまでも最大10倍の速度ということなので、ずっと最大の速度が出ることはありません。
そのため、約2~3倍ということです。
現在は、USB3.0が標準規格という状況となります。
〇USB2.0とUSB3.0の電力供給の差とは?
USB3.0は、USB2.0よりも電力供給に関しても優れています。
USB2.0:最大500mAh
USB3.0:最大900mAh
の電力供給に対応できます。
そのため、パソコンやスマホの急速充電に対応できるのは、USB3.0が基本ベースとなります。
もちろん、USB2.0でも対応できない訳ではないですが、充電速度などに差が生まれます。
電源管理や消費電力管理には、USB3.0が長けていて、自動的に電力を節約してくれています。
〇対応しているUSBコネクターは?
・USB Type-A

*パソコンに接続する標準のUSBコネクターです。
・USB Type-C

*パソコンやスマホ、タブレットに採用されていて、メインとなっているUSBコネクターです。
・USB Type-B

*スキャナーやプリンターなどの周辺機器に接続するのがメインで使用されているUSBコネクターです。
その他には、Micro USB Type-B・ Micro USB2.0 Type-B・ Micro USB3.0 Type-Bなどがあります。
〇iPhone15でなぜ話題になったのか?
iPhone15シリーズのUSB規格(USB Type-C)が、
iPhone15:USB2.0
iPhone15 Plus:USB2.0
iPhone15 Pro:USB3.0
iPhone15 Pro Max:USB3.0
となっていて、iPhone15/15 Plusで12万4,800円~の価格の機種で、USB2.0対応のみという点がなぜなのかということになっているのです。
現在、販売されているAndroidスマホは、6万円以上している機種だと、ほとんどがUSB3.0以上に対応しています。
それなのに、iPhone15/15 Plusは、USB2.0だということがiPhoneの価格を考えると残念だという声が上がっているということです。
実際に、充電速度に違いもあり、パソコンにつなぎ、iTunesと同期する際の速度も全然違います。
「使わないから大丈夫」という声もありますが、あくまでも、USB3.0の機種がある中で、新型iPhoneがUSB2.0で12万4,800円~という価格に対しての気持ちの問題が大きいところでしょう。
〇iPhone15シリーズだと15 Pro・15 Pro Maxがおすすめ
今回取り上げたUSB2.0とUSB3.0の違いもあり、新型iPhoneのおすすめは、iPhone15 Proと15 Pro Maxでしょう。
もちろん、価格がかなり上がっているため、もし価格が気になるなら、Androidスマホをおすすめします。
あくまでも、「iPhoneが良い」「Apple製品じゃないとダメ」などという方におすすめということですね。
〇まとめ
iPhone15/15 Plusが、USB3.0に対応していれば、良かったなぁと思う部分は正直あります。
実際に、充電の部分やパソコンへのデータ転送の部分が全然違います。
例えば、3G回線と5G回線の速度差があるようなイメージです。
ただ、言っても転送するとき充電するときなど以外は影響がないため、気にされない方は関係ないことです。
USB2.0やUSB3.0という細かい部分ではありますが、今後のスマホ購入のお役に立てれば嬉しく思います。