2023年5月30日に、スマートフォンの「arrows」シリーズで知られているFCNT株式会社が経営破綻を発表し、スマホ事業を停止する意向となりました。

今回のFCNTの発表により、国内メーカーである京セラ、バルミューダについで、3社目の実質的な事業撤退となっています。

そんな国内スマホメーカーの状況を簡潔にまとめていきます。

FCNT株式会社とは

スマートフォンの「arrows」や「らくらくスマートフォン」といった携帯電話端末の販売、開発を行っていた企業です。

「富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社」から社名変更を行い、2021年4月に富士通グループから独立していました。

国内メーカーの事業撤退が相次ぐのはなぜ

国内のスマホメーカーも残りSHARPとSONYとなりました。

スマホ事業を展開していた企業は、PanasonicやNEC、京セラ、バルミューダ、今回のFCNT(富士通)といった有名どころの企業です。

大手企業がスマホ事業を撤退していく要因はなんだろうというのを考えてみました。

・海外メーカーの流通

・ニーズがなくなってきた

・価格が性能に見合っていない

・海外メーカーの流通

やはり一番の要因は、海外企業の製品が日本に流通しているのが大きいでしょう。

スマホ事業でいうと、スマホの世界シェア1位のSamsung(サムスン)、日本ではシェアが高いApple、中国企業の中で安さと性能で定評があるXiaomi(シャオミ)、品質と価格帯もお手頃で、人気が伸びているOPPO(オッポ)などの企業が日本でスマホを販売しています。

ただ、名前をあげていない企業があります。

それは、Googleです。

Googleは、Pixel シリーズを続々と販売していっています。

これまでに、世界シェアにのっていなかったGoogleが急に伸びてきたことで、国内メーカーの割合を飲み込んでしまったというのが大きなところでしょう。

・FCNTの場合「arrows」と「らくらくスマホシリーズ」のニーズ

海外メーカーのスマホが、スマホの性能、使いやすさ、文字の大きさなどの部分をソフトウェアで補われてしまったというのが大きいところです。

どういうことかというと、

「arrows」は、耐衝撃に強い、防水機能が高いといったところ推しています。

「らくらくスマホシリーズ」は、文字大きくて分かりやすい、ご年配の方向けで誤操作を防止できるように作られています。

ただ、この推しどころを、海外メーカーは、ソフトウェア開発により、設定変更や独自ソフト開発により、スマホに追加されています。

そのため、利用者が設定変更すれば、求めている機能が使えるため、わざわざ専門的なスマホを購入しなくても問題ないという状況となってしまったということです。

設定変更できるのに加えて、性能や操作性も良いため、コストパフォーマンスも良くなってきたことで、需要ニーズが減少してしまったというのが大きいでしょう。

・価格が性能(スペック)に見合わない

国内メーカーは難しいところではあると思いますが、価格が性能に見合っていないというのがあります。

国内メーカーのスマホと海外メーカーの性能が一緒でも、海外メーカーの方が5千円~1万円安く買えるとなったらどちらを買いますか?というお話です。

部品やブランドというのもあると思いますが、価格が性能に見合っていないと、やはり海外メーカーには競り負けてしまう傾向にはありますね。

国内メーカーの未来はどうなるんだろう

国内メーカーは、残りSHARPとSONYとなりました。

SHARPは、AQUOSの「sense」シリーズや「R」シリーズです。

SONYは、「Xperia」シリーズです。

こちらの2社は今後もおそらくは、撤退はしないのではないかと思います。

理由は、

・「arrows」の代わりを担うのが2社

今回事業停止をした「arrows」の代わりになるのが、SHARPとSONYとなるのは間違いないと思います。

今でも、性能や価格関係なく、国内メーカーを好む方もいるからです。

・SHARPは家電、SONYはゲーム機

それぞれが、スマホ事業以外で売り上げは保てているのはあるはずなので、全体的に年間通して、赤字決算が続かない限りはスマホ事業は続ける可能性が高いです。

特に、SONYのプレーステーションは継続して人気なのもあり、スマホ事業はコツコツと継続すると思います。

・海外企業の買い取り

SHARPは、鴻海(ホンハイ)という台湾企業が親会社となっています。

海外企業が、日本企業を買い取り、傘下において、事業継続することは、増加しているので、スマホ事業は何かしらで継続できるのではないかということです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

国内メーカーも経営を続けていくのは、かなり大変な状況なのは間違いないでしょう。

確かに、海外企業がかんでいるのもあり、国内メーカーと呼んでよいのかというのは耳にしますが、日本で設立された企業は、国内メーカーということでよいのではないでしょうか。

ガジェット好きである私個人的な気持ちからすると、スマホ事業を展開したりしている企業は今後も開発していって欲しいなと思います。

みなさんは、どうでしょうか。

今後も、携帯通信関連についてまとめていきますので、良かったらチェックしてみてください。

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By ぱんだ

白黒うさぎを飼っている30代の独身男のぱんだです。 通信携帯業界に約10年以上携わったガジェット好き。 今後、通信系の経歴を活かし、情報発信やうさぎ、自分の趣味も数多くあり新しいお得な情報を分かりやすくお届けします。

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