ノートパソコンを購入する際に、よく言われていた「Intel Core i5」以上じゃないといけないという言葉は、よく耳にすることです。
ただ、以前と違い、「Intel Core i3」でも処理能力はあり、ある程度のことはできるようになっています。
今回は、そんな「Intel Core i3」ならどういうことができるのかをご紹介していきます。

なぜ、「Intel Core i5」以上だったの?
まず、なぜ、「Intel Core i5」以上が必要だったのかということです。
理由は、
・処理能力に差があった
Intelは、「Core i3、i5、i7、i9」とあります。
ノートパソコンに主に搭載されているのは、「i3、i5、i7」です。
処理能力は高いですが、価格帯、発熱性があるため、「i9」を搭載している機種は、限られているというのが現状です。
処理能力とすると、「i3」と「i5」には、差があったのは確かです。
「i3」と「i5」に処理能力の差があったことで、「i5」と「i7」だと、一般的な利用内容だと、どちらを使っても遜色がなかったというのもあり、「i3」では物足りないという判断となり、「i5」以上でないと使いづらいという内容となっていました。
そのため、「Intel Core i5」以上が必要ということが伝わっていっているということです。
「Intel Core i3」の処理能力はどれくらい上がったの?
「世代」が上がったことで、必然的に処理能力のベースが上がったということです。
例えば、スマホはみなさん使っていると思います。
ハイスペックモデルを使っている方が、エントリーモデルを使った場合、数年前だと、結構違いが分かったと思います。
ただ、現在は、ハイスペックモデルとエントリーモデルの操作性は、すぐに分かるようなことはありません。
みなさんが一般的に利用するアプリなら遜色ないところまできていると思います。
何が言いたいかというと、「性能が低い」と言われている性能が数年前のミドルスペックモデル~ハイスペックモデルくらいになってきているということです。
パソコンの話に戻すと、数年前の「Core i7」が今の「Core i3」となっているため、処理能力がぐーんっと上がっているということです。
そう考えると、「Core i3」でも問題ないんじゃないの?と思えてきますよね。
CPUの「世代」について
IntelのCPUを例にしてお話していくと、2024年に入り、「Intel Core Ultra」というシリーズが搭載されたノートパソコンが続々と発売されています。
ノートパソコンに搭載されているメインCPUは、「13世代」の「Intel Core i3、i5、i7」です。
「14世代」のCPUも発表されていて、一部機種は発売されていますが、次期ノートパソコンのCPUは「Intel Core Ultra」を採用していく見込みです。
毎年新しい世代のCPUが発表されていて、毎年処理能力が上がってきています。
その中でも、「11世代」から処理能力が上がり、「12世代」になると、「Intel Core i3」でも十分な処理能力が搭載されるようになりました。
そのため、「Intel Core i5」以上が必要というのは、特になくなったというのはあります。
CPUの「世代」については、Windows OSのバージョンアップにも影響してきます。
今後のWindows OSがバージョンアップされていくことを考慮すると、「11世代」以降でないと、更新していけず、使えないケースも出てくるでしょう。
大学などの学校のノートパソコン推奨性能について
大学などの学校から推奨されるノートパソコンの性能は、必要とされる内容よりも高い性能を推奨されています。
どういうことかというと、
・学校で使うだけならどれでも問題ない
ノートパソコンも毎年新しいモデルが出るため、必然的にCPUが新しくなります。
例えば、現在「13世代」のCPUがメインで、古い「世代」で販売されているのは、「11世代」くらいまででしょう。
そうなると、学生の方ならどれでも使えるというのはあります。
ただ、専門学部の方や個人的にゲームしたりなどをされる方は、推奨される性能を購入する方が良いのはあります。
・生協モデルは、正直、価格は高い
大学の場合、生協モデルを推奨されると思います。
学校で使えるのは、使えます。
ただ、生協モデルは、大学生協側から売りたい機種を推奨しているだけなので、学生の方のことをメインで考えているわけではありません。
そのため、正直、価格は高く見積もられています。
「Intel Core i3」でも問題ないの?
「世代」と学校のモデルについて、お話しましたが、要は、12世代や13世代の「Intel Core i3」でも問題なく利用できるということです。
もちろん、利用する用途にもよります。
○12世代・13世代の「Core i3」でも問題ない用途
・Microsoft Office
Word ・Excel ・PowerPointなら問題なく利用できます。
強いて言うなら、Excelの日々でマクロを活用している方は少し物足りないかもくらいです。
・ネット検索、動画視聴
何も問題なく利用できます。
・Web会議
ZoomやMicrosoft TeamsなどでのWeb会議についても問題なく利用できます。
・簡単なゲーム
本格的なゲームではなく、ソリティアや将棋などの子供でもできるようなゲームです。
・YouTubeの投稿
YouTubeの投稿なども行えます。
○12世代・13世代の「Core i3」で物足りない用途
・本格的な動画編集
動画編集ソフトを活用して行う動画編集の場合は、物足りなさはあるでしょう。
・イラストレーターなどのデザイン関連
専門ソフトを使うのもあり、物足りなさはあるでしょう。
・プログラミングなど情報系
プログラミングなどのシステム関連の場合、頭を使う内容です。
CPUは、頭の回転の速さなので、当然物足りなさはあるでしょう。
まとめ
「Intel Core i5」以上が必要ということはなく、「Intel Core i3」でも問題なく利用できるというのはあります。
先ほど、お伝えした「Core i3」でも問題なく利用できる用途にもあるように、一般的な使い方だと影響が出ることは少ないでしょう。
最近では、「i3」と「i5」で価格差がないモデルもあり、価格差がなく、「i5」を買えるなら「i5」を買おうという方は増えているかもしれません。
ただ、逆もあります。
「i3」と「i5」の価格差があり、処理能力的にそこまで変わらないので、「i3」を買おうという方です。
結果として、「i3」と「i5」のどちらでも問題なく利用できるので、価格で選ぶという流れになっているということです。
そのため、「Intel Core i5」以上が必要ということはなくなって、「Intel Core i3」でも問題ないということですね。