うさぎの足は、ぴょんぴょんっと跳ねて強い脚力のイメージが強いです。
そんなうさぎの足の役割や足の病気はどんなものがあるのかなどをまとめていきます。
足ダンは、うさぎの感情表現の1つですが、足ダンをする理由もあります。
みなさんがうさぎとのコミュニケーションへのお役に立てれば嬉しいです。
うさぎの足の役割は?
〇前足の役割
うさぎの前足は、穴を掘るために後ろ足に比べて短くなっています。
野生のうさぎの習性で、爪と短い前足を使い穴を掘り生活しているのが、ペットのうさぎにも受け継がれています。
普段から何かしらをホリホリすることがありますが、できる限りは、やめさせたりしないようにしましょう。
もちろん、硬いものに対してホリホリをしたりしていると、ケガをする可能性もあるため、ホリホリするためのクッションをあげるなり対策を取ってあげましょう。
〇後ろ足の役割
後ろ足は、うさぎのイメージ通りである走ったり跳んだりすることを活かすための足をしています。
うさぎは、捕食される側ということもあり、天敵から逃げるために、後ろ足の脚力を活かします。
野生のうさぎは、時速約70㎞で走れると言われていて、ペットのうさぎで時速40㎞と言われています。
うさぎのジャンプできる高さは約50㎝で、前に跳ぶ距離としては約1m跳んだりします。
嬉しいとき、楽しいときにペットのうさぎが跳んでくれていると一緒にいる側が嬉しい気持ちになりますね。
うさぎの足は強いの?
うさぎの足は、蹴るとかなりの強さです。
ただ、うさぎの骨は、約8%ほどしか身体の割合を占めておらず、筋力が体重の約50%を占めています。
そのため、強い衝撃を受けると折れやすいため、うさぎ自身の脚力で折れてしまう可能性もあります。
筋力が発達していて、足の力は強いですが、骨折しやすい身体を持っているので、足への負担を減らすクッション性のあるものを生活スペースに整えてあげるのが良いでしょう。
うさぎの足の病気はどんなものがあるの?
うさぎは、足裏に「肉球」はありません。
犬や猫の持つような「ぷにぷに」とした肉球はなく、被毛で覆われています。
そのため、足裏への衝撃は大きくなります。
足裏を守れる点としては、被毛でカバーするくらいです。
そんな足の病気があります。
〇ソアホック(足底皮膚炎)
・原因と症状
足裏が赤く腫れて、悪化すると熱を持って膿が出ます。
痛みを伴うため、歩くことを嫌がり始めます。
そのうえで、食欲が落ちていったりします。
・治療
外用薬を塗り、飼育環境の改善が必要となります。
症状が重たい場合は、抗菌薬を飲んでもらうことあります。
・予防
生活スペースの改善が必要です。
すのこなどをケージ内に敷いたり、足裏への負担をとにかく軽減するための環境を整えてあげましょう。
食事管理や運動で太らせないようにするのも1つです。
〇骨折
・原因と症状
ジャンプしたり、何かに当たったりしたりと折れることがあります。
うさぎがうずくまったり、歩くのを嫌がったりしていることがあれば、身体の異常のサインかもしれないので、確認してあげましょう。
・治療
うさぎの状態を確認した上での対応となります。
・予防
骨折した際の原因を探し、生活環境の改善で対応できるのか、うさぎの行動を制限することで対応できるのかを見定めていき、より良い環境を作っていくことが必要です。
足ダンをする理由とは?
足ダンは、ペットのうさぎが地面に足を「ダンッ、ダンッ」と行うしぐさのことです。
しぐさ名は「スタンピング」と言いますが、しぐさのまんまの表現で足ダンと呼ばれています。
では、足ダンはどんなときに行うしぐさなのでしょうか。
①警戒しているとき
1番多いときは、警戒しているときです。
うさぎの身に危険があるのではないかと思っているときに行ったりします。
例えば、物音が大きかったりとしたときに、足ダンします。
うさぎ自身の身が安心できるまで続けるうさぎもいるので、警戒している原因を考えてあげましょう。
②催促しているとき
外に出たいときやご飯がほしいときなどに、ケージを嚙んだりすることもありますが、足ダンをするときもあります。
いわゆる、飼い主さんに「早くこのイライラを解消してくれ~」と言ってるしぐさです。
イライラの原因は、
・ケージから出してほしい
・遊んでほしい
・お腹すいた
などなどです。
③うれしいとき
遊んでいて楽しいな、うれしいな、となっているときに、うれしさ爆発の足ダンをしたりします。
うれしいときの足ダンは、見ている側がうれしくなるのはあります。
ベッドの上など少し高さがあるところで、跳んだりしているときは、落ちないようにだけ注意しましょう。
足ダンをやめさせる方法は?
足ダンをやめさせる方法はあります。
ただ、まずは、うさぎとのコミュニケーションが大事です。
①原因を見つけましょう
うさぎが不愉快に思ったりしている原因を探さないことには、対応方法は考えていけません。
そのため、まずは、うさぎが何に不満があるのかをうさぎの行動を見ながら取り除いてあげましょう。
②甘え・わがままには時間を空けましょう
かまってほしいというしぐさに対して、すぐに対応をしたりすると、うさぎが「ケージを噛むことで対応してくれる」「足ダンすれば飼い主さんが心配してくれる」という風に、ポジティブに捉えられてしまうので、甘えやわがままの場合は、「そんなことでは動かないよ」と分からせてあげるのが良いでしょう。
③爪切りや抱っこを無理やりしない
爪切りや抱っこをする際に、無理やりしようとすると、足ダンが止まらないこともあります。
骨折や脱臼などのケガにつながることもあるので、うさぎとのコミュニケーションをしっかりと取れているのを確認した上で、うさぎのお手入れを行いましょう。
そうすれば、足ダンをしないようになったりもします。
まとめ
うさぎの足は、筋力があり、よく跳んだりできますが、骨は弱い部分もあるため、うさぎの行動を観察してあげましょう。
足ダンは、足ダンをしないうさぎもいます。
うさぎの性格にもよるのでしょうが、足ダンをしない性格の場合こそ、うさぎの行動を観察してあげることで、ケガや病気を予防できることにもなると思います。
足ダンをしてくれることで、分かりやすくしてくれるという面では、良い子だと思って対応してあげましょう。
今後もうさぎのことについてまとめていくので、すきま時間にチェックしてみてください。