― 仕組み・速度・料金・安定性を徹底解説 ―

インターネット回線を選ぶ際に、「光回線」と「ケーブルテレビ(CATV)インターネット」のどちらにするかで迷う人は少なくありません。
どちらも自宅で高速インターネットを利用できる固定回線ですが、仕組み・速度・料金・安定性・用途の向き不向きなど、多くの違いがあります。

今回は、光回線とケーブルテレビ回線の違いを、初心者向けにわかりやすく、かつ専門的な視点も交えて徹底解説します。

1. 光回線とケーブルテレビ回線の基本概要

■ 光回線とは

光回線とは、光ファイバー(光ファイバケーブル)を使ってデータ通信を行うインターネット回線のことです。
代表的なサービスには以下があります。

  • フレッツ光(NTT)
  • 光コラボ(ドコモ光、ソフトバンク光、楽天ひかりなど)
  • auひかり
  • NURO光

光回線は現在、日本の固定回線の主流となっており、通信品質・速度ともに最も優れた回線方式とされています。

■ ケーブルテレビ(CATV)インターネットとは

ケーブルテレビ回線(CATV)は、テレビ放送用の同軸ケーブルを利用してインターネット通信を行う回線です。

代表的なサービスには:

  • J:COM
  • 地方ケーブルテレビ会社(CCNet、コミュファ光TV、eo光TVなど)

があります。
テレビ・電話・インターネットをセットで提供する「トリプルプレイ」が特徴です。

2. 回線の仕組みの違い

■ 光回線の仕組み(光ファイバー通信)

光回線は、光(レーザー光)を使ってデータを伝送する通信方式です。

特徴

  • 電気信号ではなく光信号を使用
  • ノイズの影響をほぼ受けない
  • 非常に長距離・高速通信が可能

光ファイバーはガラス繊維でできており、光の反射で情報を伝えます。
そのため、理論上の速度は数百Gbps〜Tbpsクラスまで拡張可能です。

■ ケーブルテレビ回線の仕組み(同軸ケーブル)

CATVインターネットは、同軸ケーブル(テレビアンテナ線)を使った通信方式です。

特徴

  • もともとはテレビ放送用の回線
  • 電気信号を使って通信
  • 回線を地域で共有する仕組み

現在は「HFC(Hybrid Fiber Coaxial)」と呼ばれる、
途中まで光ファイバー、最後の区間は同軸ケーブルという構成が主流です。

3. 通信速度の違い

■ 光回線の速度

光回線の代表的な速度は以下の通りです。

規格最大速度
1Gbps光下り1Gbps / 上り1Gbps
10Gbps光下り10Gbps / 上り10Gbps

実測速度

  • 下り:300〜900Mbps程度
  • 上り:200〜800Mbps程度

光回線は**上下対称(シンメトリック)**である点が大きな特徴です。

■ ケーブルテレビ回線の速度

CATVインターネットの速度は会社・地域で差があります。

プラン最大速度
120Mbps下り120Mbps / 上り10Mbps程度
320Mbps下り320Mbps / 上り10〜30Mbps
1Gbps下り1Gbps / 上り100Mbps程度

実測速度

  • 下り:50〜400Mbps程度
  • 上り:5〜100Mbps程度

CATVは下り重視・上りが遅い非対称回線が基本です。

4. 安定性・遅延(Ping)の違い

■ 光回線の安定性

光回線は非常に安定しています。

理由

  • 光信号は電磁ノイズの影響を受けない
  • 専用回線に近い構成
  • 大容量通信向けに設計

Ping(応答速度)

  • 5〜20ms程度
    → オンラインゲーム・動画配信・テレワークに最適

■ ケーブルテレビ回線の安定性

CATV回線は、地域共有型回線です。

特徴

  • 同じ回線を近隣住民で共有
  • 夜間や休日に速度低下しやすい
  • ノイズの影響を受けやすい

Ping

  • 15〜50ms程度(混雑時はさらに増加)

オンラインゲームやライブ配信には不利な場合があります。

5. 料金の違い

■ 光回線の料金相場

契約形態月額料金
戸建て4,500〜6,000円
マンション3,500〜5,000円

特徴

  • プロバイダ料金込み
  • スマホセット割が強い
  • 初期工事費が高め

■ ケーブルテレビ回線の料金相場

契約形態月額料金
戸建て4,000〜6,000円
マンション3,000〜5,000円

特徴

  • テレビ+電話セット割が多い
  • 工事費が安い場合が多い
  • 地域独占で価格競争が少ない

6. 工事の違い

■ 光回線の工事

光回線は光ファイバーを宅内まで引き込む工事が必要です。

工事内容

  • 電柱から光ケーブル引き込み
  • 光コンセント設置
  • ONU設置

特徴

  • 工事費:0〜40,000円程度
  • 工事日程調整が必要
  • 賃貸は管理会社の許可が必要

■ ケーブルテレビ回線の工事

CATVは既存のテレビ配線を流用可能な場合が多いです。

特徴

  • 工事が簡単
  • 当日開通可能な場合も
  • 宅内工事が軽微

7. 上り速度の重要性(意外と大きな差)

■ 光回線の上り速度

光回線は上りも高速です。

活躍する用途

  • YouTube配信
  • Zoom会議
  • クラウドバックアップ
  • 大容量ファイル送信

■ CATVの上り速度

CATVは上りが極端に遅い場合があります。

問題点

  • 動画配信がカクつく
  • クラウド同期が遅い
  • テレワークで不利

8. IPv6対応の違い

■ 光回線のIPv6

光回線はIPv6 IPoE方式が主流になり、混雑が大幅に改善されています。

■ CATVのIPv6

CATVはIPv6対応が遅れている会社もあり、
PPPoE混雑の影響を受けやすい場合があります。

9. セットサービスの違い

■ 光回線のセット割

  • スマホセット割(ドコモ光・ソフトバンク光・auひかり)
  • 電気・ガス・動画サービス連携

通信費全体を下げやすいのが特徴です。

■ CATVのセットサービス

  • ケーブルテレビ
  • 固定電話
  • 地域限定サービス

テレビ視聴者には強力ですが、スマホ割引は弱めです。

10. 将来性の違い

■ 光回線の将来性

光回線は次世代通信インフラの中核です。

  • 10Gbps → 25G → 100Gと進化
  • 5G・6G基地局のバックホールにも利用

今後も主流であり続けます。

■ CATV回線の将来性

CATVはインフラとしては成熟期に入り、
光回線への置き換えが進んでいます。

11. どちらを選ぶべきか?

■ 光回線がおすすめな人

  • オンラインゲームをする
  • テレワーク・配信をする
  • 家族で同時に大量通信
  • 将来の高速通信に備えたい

基本的には光回線が最強

■ ケーブルテレビ回線がおすすめな人

  • テレビサービスを重視
  • 工事を簡単に済ませたい
  • 速度に強いこだわりがない
  • 地域で光回線が未整備

ライトユーザーなら十分

12. まとめ(結論)

■ 光回線 vs ケーブルテレビ回線の決定的な違い

項目光回線ケーブルテレビ
回線方式光ファイバー同軸ケーブル
最大速度1〜10Gbps120Mbps〜1Gbps
上り速度高速(対称)低速(非対称)
安定性非常に高い混雑に弱い
Ping低遅延やや高遅延
工事大規模簡易
将来性

最終結論

現在のインターネット回線選びで「迷ったら光回線」が基本です。
ケーブルテレビ回線は、テレビセット契約や簡単導入を重視する人向けの選択肢と言えます。

By ぱんだ

白黒うさぎを飼っている30代の独身男のぱんだです。 通信携帯業界に約10年以上携わったガジェット好き。 今後、通信系の経歴を活かし、情報発信やうさぎ、自分の趣味も数多くあり新しいお得な情報を分かりやすくお届けします。

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