はじめに
パソコン選びをしていると、「Chromebook(クロームブック)」という名前を目にすることが増えてきました。家電量販店やオンラインショップでも、比較的安価なノートパソコンとして目立つ存在になっています。しかし、「WindowsパソコンやMacと何が違うの?」「仕事や勉強に使えるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
Chromebookは、Googleが開発したOS「ChromeOS」を搭載したパソコンで、従来のWindowsやmacOSとは思想が大きく異なります。今回は、Chromebookの基本から、メリット・デメリット、向いている人・向いていない人、具体的な活用シーンまで、徹底的に解説します。

Chromebookの基本概要
Chromebookとは何か
Chromebookとは、Googleが開発した「ChromeOS」を搭載したノートパソコンやタブレット型デバイスの総称です。最大の特徴は、Webブラウザである「Google Chrome」を中心に使う設計思想にあります。
従来のパソコンは、ソフトウェアをインストールしてローカル環境で作業することが前提でした。一方でChromebookは、インターネット上のクラウドサービスを活用することを前提に設計されています。メール、文書作成、表計算、動画視聴など、多くの作業をブラウザ上で完結できるのが特徴です。
ChromeOSとは
ChromeOSは、LinuxをベースにしたGoogle独自のOSです。起動が非常に速く、セキュリティ面も強化されています。OS自体が軽量なため、比較的スペックの低いハードウェアでも快適に動作します。
また、ChromeOSは自動更新が基本となっており、ユーザーが意識しなくても常に最新の状態が保たれます。これにより、セキュリティリスクを最小限に抑えられる点も大きな魅力です。
Chromebookでできること
Web閲覧・動画視聴
Chromebookは、インターネット閲覧や動画視聴を得意としています。YouTube、Netflix、Amazon Prime Videoなどの動画配信サービスは、ブラウザやAndroidアプリで快適に利用できます。SNSやニュースサイトの閲覧も問題ありません。
文書作成・表計算・プレゼン
Googleドキュメント、Googleスプレッドシート、Googleスライドを使えば、Word・Excel・PowerPointに近い作業が可能です。クラウド上に保存されるため、データの紛失リスクが低く、複数端末での作業も簡単です。
Androidアプリの利用
多くのChromebookは、Google Playストアに対応しており、Androidアプリをインストールできます。これにより、スマートフォンで使っているアプリをそのままChromebookでも利用可能です。
Linuxアプリの利用
近年のChromebookでは、Linux環境を有効化することで、プログラミングや開発用途にも対応できます。VS CodeやPython、Gitなどを使った学習・軽い開発作業も可能です。
Chromebookのメリット
起動が速い
Chromebookは電源を入れてから数秒で起動します。スリープ復帰も非常に速く、思い立ったときにすぐ使える点は大きな利点です。
価格が安い
Chromebookは比較的低価格なモデルが多く、数万円台から購入可能です。サブ機や学習用として導入しやすい価格帯が魅力です。
Windowsパソコンの値上がりもあり、その値上がりした市場価格と比較すると、Chromebookは安く購入できます。
セキュリティが強い
ChromeOSはサンドボックス構造や自動更新機能を備えており、ウイルス対策ソフトを別途導入しなくても高い安全性を確保できます。
ウィルス対策ソフトを入れると、セキュリティ面でのバッティングする部分が出てくるため、動作に影響が出る可能性があります。
操作がシンプル
Googleアカウントでログインするだけで、すぐに使い始められます。設定や管理が簡単なため、パソコン初心者やITが苦手な方でも安心です。
Googleアカウントの作成などが不明な方は、有料ではありますが、家電量販店での設定サポートを活用することで、簡単にChromebookを始められます。
バッテリー持ちが良い
軽量なOS設計により、バッテリー消費が少なく、長時間使用できるモデルが多いのも特徴です。
Chromebookのデメリット
オフライン作業に弱い
Chromebookはクラウド前提の設計のため、インターネット接続がないとできることが制限されます。オフライン対応は進んでいるものの、WindowsやMacほど自由ではありません。
Microsoft Officeなどのソフトをオフライン作業したい方には、あまり向いてはいません。
専用ソフトが使えない
Windows専用ソフトやmacOS専用ソフトは基本的に使用できません。Photoshopや一部の業務用ソフトを本格的に使いたい場合には不向きです。
以前対応していなかったソフトに対応してきているものの、使い勝手が良いのかと言われるとまだまだ発展途上のパソコンだということで、使い勝手が良くはないです。
高負荷作業には向かない
動画編集や3Dゲームなど、ハードウェア性能を要求する作業には向いていません。あくまで軽作業向けのデバイスです。
Chromebookが向いている人
- インターネット閲覧や動画視聴が中心の人
- レポート作成や資料作成がメインの学生
- 子どもの学習用パソコンを探している家庭
- サブPCとして軽量・低価格な端末が欲しい人
- Googleサービスを日常的に使っている人
Chromebookが向いていない人
- Windows専用ソフトが必須な人
- 本格的な動画編集やデザイン作業をする人
- オフライン環境での作業が多い人
- 高性能ゲームを楽しみたい人
ChromebookとWindowsパソコンの違い
ChromebookとWindowsパソコンの最大の違いは「設計思想」です。Windowsはローカル環境での多機能性を重視し、Chromebookはクラウド活用とシンプルさを重視しています。
そのため、「何でもできる1台」を求めるならWindows、「軽くて簡単、迷わず使える1台」を求めるならChromebookが適しています。
教育現場でのChromebook活用
Chromebookは、教育現場で特に高い評価を受けています。Google Workspace for Educationとの相性が良く、管理者が一括で端末管理できる点や、低価格で大量導入しやすい点が理由です。
日本国内の学校でも導入が進んでおり、学習用端末としての実績は十分です。
まとめ
Chromebookは、「インターネットとクラウドを中心に使う」という現代的なライフスタイルに非常にマッチしたパソコンです。低価格で起動が速く、セキュリティも高いため、初心者や学生、ライトユーザーにとっては非常に魅力的な選択肢となります。
一方で、万能ではなく、用途を選ぶパソコンでもあります。自分の使い方を明確にしたうえで選ぶことで、Chromebookは非常に満足度の高いデバイスとなるでしょう。