スマートフォンやパソコン、タブレットなどで当たり前のように見かけるようになった「USB Type-C」。

現在では、充電端子としてだけでなく、写真や動画などのデータ転送、外付けSSD、ディスプレイ接続などにも利用されています。

ところが、同じUSB Type-C端子なのに、

「このスマホはデータ転送が遅い」

「このパソコンのUSB Type-Cは高速なのに、別のパソコンでは遅い」

「USB Type-Cケーブルを使っているのに、USB 3.2の速度が出ない」

といったことがあります。

なぜでしょうか?

その理由は、USB Type-Cは基本的に「端子の形」を表すものであり、データ転送速度そのものを表しているわけではないからです。

USB Type-C端子が同じ形をしていても、その内部で対応しているUSB規格や転送方式、対応速度、映像出力機能などは機器によって異なります。

例えば、同じUSB Type-C端子でも、

  • USB 2.0
  • USB 3.2 Gen 1
  • USB 3.2 Gen 2
  • USB 3.2 Gen 2×2
  • USB4
  • Thunderbolt 3
  • Thunderbolt 4
  • Thunderbolt 5

など、対応する規格によって性能が大きく異なります。

今回は、USB Type-Cの基本から、USB 2.0・USB 3.2・USB4・Thunderboltの違い、スマートフォンとパソコンでの注意点、さらにUSBケーブルの選び方まで、初心者向けに分かりやすく解説します。

USB Type-Cとは何?

まず理解しておきたいのが、「USB Type-C」と「USB 2.0」「USB 3.2」「USB4」は同じ種類の言葉ではないということです。

USB Type-Cは、簡単に言えばUSBで利用されるコネクターの形状・接続仕様です。

上下の向きを気にせず差し込めることが大きな特徴で、スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどで広く採用されています。

一方、

  • USB 2.0
  • USB 3.2
  • USB4

などは、主にUSBの通信規格や転送性能を表しています。

つまり、

USB Type-C=端子の種類

USB 2.0/USB 3.2/USB4=通信規格・性能の違い

と考えると分かりやすいでしょう。

「Type-Cだから高速」とは限らない

ここがUSB Type-Cを理解するうえで最も重要なポイントです。

USB Type-C端子が付いていても、必ずしも高速データ通信に対応しているとは限りません。

例えばUSB Type-C端子を搭載したスマートフォンでも、データ通信についてはUSB 2.0相当という製品があります。

見た目はUSB 3.2対応機器と同じType-C端子でも、内部の通信性能が異なるのです。

そのため、

「USB Type-Cなのにファイルコピーが遅い」

ということが起こります。

端子の形だけでは、データ転送速度を判断できません。

USB 2.0とは?

USB 2.0は、長年利用されてきたUSB規格です。

理論上の最大データ転送速度は480Mbpsです。

現在のUSB 3.xやUSB4と比較するとかなり低速ですが、キーボードやマウス、一般的な周辺機器などでは現在でも十分なケースがあります。

スマートフォンでは、充電用途を中心にUSB Type-C端子を搭載しながら、データ通信部分はUSB 2.0相当という製品もあります。

例えば、

スマートフォンで撮影した大量の写真や動画をパソコンへ移す

という用途では、USB 2.0と高速USB規格の差を感じやすくなります。

USB 2.0の480Mbpsは実際に480MB/sなの?

ここもよくある勘違いです。

USB 2.0の最大速度として表示される「480Mbps」の「b」はビットです。

一方、ファイル容量などで使われる「MB」はバイトです。

1バイト=8ビットなので、

480Mbps ÷ 8

と考えると、理論上は約60MB/sになります。

ただし、実際の転送速度は通信の仕組みや機器、ストレージなどの影響を受けるため、理論値いっぱいの速度が常に出るわけではありません。

つまり、

480Mbps=480MB/sではない

という点には注意しましょう。

USB 3.2とは?

USB 3.2は、USB 2.0より高速なデータ転送を実現するUSB規格です。

ただし、USB 3.2には複数の速度区分があります。

ここがUSBを分かりにくくしている大きな原因です。

代表的には、

規格表記最大転送速度
USB 3.2 Gen 15Gbps
USB 3.2 Gen 210Gbps
USB 3.2 Gen 2×220Gbps

となっています。

つまり「USB 3.2」とだけ言われても、実際には5Gbpsなのか、10Gbpsなのか、20Gbpsなのかを確認する必要があります。

USB 3.2 Gen 1は5Gbps

USB 3.2 Gen 1は、最大5Gbpsの通信速度に対応します。

以前は「USB 3.0」や「USB 3.1 Gen 1」と呼ばれていた規格と同じ速度帯です。

つまり、

USB 3.0=USB 3.1 Gen 1=USB 3.2 Gen 1

という名称変更が行われています。

このようにUSB規格は名称が変更されてきたため、製品スペックを比較するときに分かりにくくなっています。

USB 3.2 Gen 2は10Gbps

USB 3.2 Gen 2では最大10Gbpsに対応します。

USB 2.0の480Mbpsと比較すると、理論上の通信速度は大幅に向上しています。

写真や動画など容量の大きなデータを外付けSSDへコピーするときなどにメリットがあります。

ただし、10Gbps対応のUSBポートに接続したからといって、必ず10Gbpsでデータ転送できるわけではありません。

パソコン、ケーブル、接続先のSSDなど、すべての機器が対応する速度を満たしている必要があります。

USB 3.2 Gen 2×2は20Gbps

USB 3.2 Gen 2×2では最大20Gbpsに対応します。

「2×2」という名称からも分かるように、複数の高速レーンを利用することで20Gbpsを実現しています。

ただし、USB 3.2 Gen 2×2は、USB 3.2の中では高速ですが、すべてのパソコンやスマートフォンが対応しているわけではありません。

また、USB4が普及してきたことで、USB 3.2 Gen 2×2の位置付けが少し分かりにくくなっています。

USB4とは?

USB4は、さらに高速なUSB規格です。

USB4では、20Gbps、40Gbpsなどの速度をサポートする仕様があります。

さらにUSB4では、データ通信だけでなく、映像やPCI Expressなどの通信を効率的に扱う仕組みが導入されています。

USB4対応機器では、対応するパソコンや周辺機器を組み合わせることで、高速な外付けSSDやドッキングステーション、ディスプレイなどを活用できます。

USB4は「USB 3.2の新しい名前」ではない

USB4は単純にUSB 3.2を高速化しただけの規格ではありません。

USB4では、複数の種類の通信を効率よく扱うための仕組みが取り入れられています。

そのため、

USB 3.2=従来型の高速USB

USB4=より新しいアーキテクチャを採用したUSB

と考えると理解しやすいでしょう。

Thunderboltとは?

USB Type-Cの話になると、必ずと言っていいほど登場するのが「Thunderbolt」です。

Thunderboltは、Intelなどが開発してきた高速接続技術です。

Thunderbolt 3以降ではUSB Type-Cと同じ形状のコネクターが採用されています。

そのため、

「USB Type-C端子なのにThunderbolt対応」

という製品が存在します。

Thunderboltでは、高速なデータ転送だけでなく、

  • 外付けSSD
  • ディスプレイ
  • ドッキングステーション
  • 外付けGPUなどの対応機器

など、さまざまな用途に利用できます。

Thunderbolt 3・4・5の違い

Thunderboltにも世代があります。

代表的な仕様を簡単に整理すると、

規格最大帯域幅の目安
Thunderbolt 340Gbps
Thunderbolt 440Gbps
Thunderbolt 580Gbps
Thunderbolt 5(特定条件)最大120Gbpsの映像帯域を扱える場合あり

ここで注意したいのは、

Thunderbolt 3とThunderbolt 4は、単純に「4のほうが2倍速い」という関係ではない

ということです。

Thunderbolt 4では、速度だけでなく最低限の性能要件や対応機能などが強化されています。

一方、Thunderbolt 5では、さらに高速な通信が可能になっています。

USB4とThunderboltは何が違う?

USB4とThunderboltは非常に近い領域をカバーしていますが、同じものではありません。

大まかに言えば、

USB4=USB規格

Thunderbolt=Intelなどによる高速接続技術

です。

ThunderboltはUSB Type-Cと同じ形状のコネクターを利用できますが、Thunderbolt対応機器では、より厳しい性能要件や対応機能が定められています。

そのため、

「USB Type-CだからThunderboltが使える」

とは限りません。

また、

「USB4だからThunderbolt 4が必ず使える」

とも限りません。

製品の仕様を確認する必要があります。

USB Type-Cの速度比較

ここまでの内容を表にまとめてみましょう。

規格理論上の最大速度・帯域幅の目安
USB 2.0480Mbps
USB 3.2 Gen 15Gbps
USB 3.2 Gen 210Gbps
USB 3.2 Gen 2×220Gbps
USB420~80Gbpsなど、対応仕様による
Thunderbolt 340Gbps
Thunderbolt 440Gbps
Thunderbolt 580Gbps、映像では条件により120Gbps

ただし、これはあくまで規格上の最大値や帯域幅です。

実際のファイル転送速度は、これより低くなることがあります。

なぜ同じType-Cなのに速度が違うの?

理由はシンプルです。

USB Type-Cは端子の形を統一しているだけで、内部の通信規格まで統一しているわけではないからです。

例えば、

スマートフォンA
→ USB Type-C+USB 2.0

スマートフォンB
→ USB Type-C+USB 3.2

パソコンA
→ USB Type-C+USB4

パソコンB
→ USB Type-C+Thunderbolt 4

ということが普通にあります。

端子はすべて同じType-Cでも、内部の通信性能が違います。

スマートフォンは特に注意

スマートフォンでは、

「USB Type-Cなのにデータ転送が遅い」

というケースがあります。

原因として考えられるのが、USB Type-C端子がUSB 2.0相当の通信速度しかサポートしていないことです。

充電については高速でも、データ転送はUSB 2.0という機種があります。

これは非常に重要です。

例えば、

「スマホの充電が速い」

ことと、

「スマホからパソコンへのデータ転送が速い」

ことは別問題です。

PDによる高速充電に対応していても、データ通信がUSB 2.0というスマートフォンはあり得ます。

「充電速度」と「データ転送速度」は別物

前回の記事で解説したUSB PDとも関係しますが、ここはしっかり分けて考える必要があります。

USB Type-Cケーブルには、

  • 電力を送る
  • データを送る
  • 映像を送る

といった複数の役割があります。

しかし、すべてのType-C端子やケーブルが同じ性能を持っているわけではありません。

例えば、

100W充電対応+USB 2.0通信

というケーブルも存在します。

つまり、

「100W対応だからデータ転送も高速」

とは限りません。

ケーブルによっても速度が変わる

USB Type-Cの性能を考えるとき、もう一つ重要なのがケーブルです。

パソコンと外付けSSDが10Gbpsに対応していても、使用するケーブルがUSB 2.0相当なら、高速通信を活かせません。

イメージとしては、

パソコン
↓
ケーブル
↓
外付けSSD

という3つの中で、最も遅い部分がボトルネックになります。

そのため、高速通信をしたいなら、

パソコン側
+ケーブル
+接続機器

のすべてが対応している必要があります。

「USB Type-Cケーブルなら全部同じ」は間違い

USB Type-Cケーブルは外見が非常に似ています。

しかし、

  • USB 2.0対応
  • USB 3.x対応
  • USB4対応
  • Thunderbolt対応
  • PD対応
  • 高出力PD対応

など、性能は異なります。

そのため、安いType-Cケーブルを買って、

「Type-Cだから高速データ通信できるはず」

と考えるのは危険です。

購入時には、対応する通信速度と電力を確認しましょう。

外付けSSDを使うならUSB 3.2以上が重要

USBの速度差を最も実感しやすいのが、外付けSSDです。

例えばスマートフォンやパソコンから大容量の動画ファイルを外付けSSDへコピーするとします。

USB 2.0とUSB 3.2では、理論上の通信速度が大きく異なります。

特に、

  • 4K動画
  • 高解像度写真
  • 大容量ゲーム
  • 大量の仕事用データ
  • 動画編集用ファイル

などを頻繁に移動する人ほど、高速USBのメリットを感じやすくなります。

動画編集ではUSB4やThunderboltが重要になることも

動画編集では、大容量データを扱います。

そのため、高速な外付けSSDやドックなどを利用する場合、USB 3.2だけでなくUSB4やThunderboltが選択肢になります。

特にノートパソコンで、

「外付けSSD」

「外部ディスプレイ」

「SDカードリーダー」

「LAN」

「USB周辺機器」

などを一つのドッキングステーションにまとめたい場合、高速なUSB4やThunderbolt対応ポートが便利です。

Thunderbolt対応パソコンは何が便利?

Thunderbolt対応パソコンでは、対応するドックを接続することで、1本のUSB Type-Cケーブルから複数の周辺機器をまとめて接続できる環境を作りやすくなります。

例えば、

ノートパソコン
↓
Thunderboltドック
↓
外部ディスプレイ
↓
外付けSSD
↓
キーボード
↓
マウス
↓
有線LAN

といった構成です。

ノートパソコンを机に置いたら、1本のケーブルを接続するだけでデスクトップに近い環境へ切り替える、といった使い方ができます。

USB 2.0で十分な機器も多い

ここまで高速規格を紹介してきましたが、すべての機器にUSB4やThunderboltが必要なわけではありません。

例えば、

  • マウス
  • キーボード
  • プリンター
  • 一部のカードリーダー
  • 一般的なUSBメモリー

などでは、USB 2.0でも困らない場合があります。

重要なのは、

用途に合わせて必要な速度を選ぶこと

です。

スマートフォンから写真を移すなら?

写真を数枚程度移動するだけなら、USB 2.0でも大きな問題にならないことがあります。

しかし、

「数百枚の写真」

「数十GBの動画」

「4K動画」

などを頻繁に移動するなら、高速USBに対応したスマートフォンのメリットが大きくなります。

特に動画を撮影する人は、購入時にUSBのデータ通信速度を確認しておくとよいでしょう。

USBの速度を確認する方法

パソコンやスマートフォンを購入するときは、「USB Type-C搭載」という情報だけでは不十分です。

スペック表で、

  • USB 2.0
  • USB 3.2 Gen 1
  • USB 3.2 Gen 2
  • USB 3.2 Gen 2×2
  • USB4
  • Thunderbolt 4
  • Thunderbolt 5

などの記載を確認しましょう。

また、製品によっては、

「最大10Gbps」

「最大40Gbps」

などと直接書かれている場合もあります。

この数字を見ると、どの程度の通信速度に対応しているか判断しやすくなります。

USBの「Gbps」とファイルの「GB」は違う

USBの速度を調べていると、

「Gbps」

「GB」

という似た単位が出てきます。

これも混同しやすいポイントです。

Gbpsは、

Gigabits per second

つまり1秒あたり何ギガビット転送できるかを示します。

一方、GBはギガバイトです。

1バイトは8ビットなので、単純計算では、

40Gbps ÷ 8 = 5GB/s

となります。

ただし、実際の転送速度では通信上のオーバーヘッドなどがあるため、理論値そのままの速度が出るわけではありません。

「10Gbps対応」なら実際に10Gbps出る?

必ずしも出ません。

USB 3.2 Gen 2の10Gbpsという数字は、規格上の最大通信速度です。

実際の速度は、

  • SSDの性能
  • パソコンの性能
  • USBコントローラー
  • ケーブル
  • ファイルサイズ
  • ファイルの種類
  • 接続方法
  • OS
  • その他の処理

などによって変わります。

そのため、

「10Gbps対応=実測10Gbps」ではない

と覚えておきましょう。

USB Type-Cのマークにも注目

USB Type-C端子の近くには、さまざまなマークが付いていることがあります。

例えば、

  • USBマーク
  • 稲妻マーク
  • SSマーク
  • 数字
  • DisplayPort関連のマーク

などです。

ただし、メーカーによって表示方法が異なる場合があるため、マークだけで判断せず、最終的には製品仕様を確認することが大切です。

特にThunderbolt対応端子では、稲妻マークが目印になることがあります。

USB Type-Cの「万能感」に注意

USB Type-Cは非常に便利な端子です。

充電、データ転送、映像出力などを1つの端子にまとめられます。

しかし、

Type-Cという端子だけでは、その機器が何に対応しているのか分からない

という問題があります。

例えば同じType-Cでも、

Aのパソコン
→ USB 2.0

Bのパソコン
→ USB 3.2 Gen 2

Cのパソコン
→ USB4

Dのパソコン
→ Thunderbolt 4

という違いがあります。

見た目が同じだからこそ、仕様を確認することが重要なのです。

スマホ選びでは「USB 2.0かどうか」を確認

スマートフォンを選ぶとき、カメラ性能やCPU、ディスプレイなどに注目する人は多いでしょう。

しかし、大量の写真や動画をパソコンへ移す人は、USBの通信速度も確認しておきたいポイントです。

特に高性能スマートフォンなのに、データ通信がUSB 2.0という場合があります。

スマホで撮影した動画を頻繁にパソコンへコピーする人にとっては、USBの速度が使い勝手に影響する可能性があります。

パソコン選びでは「Thunderbolt/USB4」を確認

ノートパソコンを選ぶ場合は、USB Type-C端子の数だけでなく、その性能も確認しましょう。

例えば、

「USB Type-C×2」

と書かれていても、

  • USB 3.2
  • USB4
  • Thunderbolt

では使い勝手が変わります。

外部ディスプレイを複数接続したい人や、外付けSSDを高速に使いたい人、ドッキングステーションを利用したい人は、USB4やThunderbolt対応の有無を確認しておくと安心です。

USB 2.0・USB 3.2・USB4・Thunderboltはどれを選ぶ?

用途別に考えると分かりやすくなります。

普通の充電・キーボード・マウス

USB 2.0でも十分なケースがあります。

写真・動画の転送

USB 3.2以上が便利です。

高速外付けSSD

USB 3.2 Gen 2以上を検討するとよいでしょう。

高速外付けSSD+ドック

USB4やThunderboltが候補になります。

高性能ノートパソコン+複数の周辺機器

Thunderbolt 4/5やUSB4対応製品が便利な場合があります。

ただし、必要以上に高速な規格を選んでも、接続する機器が対応していなければ性能を活かせません。

USB Type-Cの速度を決めるのは「一番遅い部分」

USBの性能を考えるときは、

パソコン
↓
USBポート
↓
USBケーブル
↓
外付けSSD

という経路全体を見ることが重要です。

例えば、

パソコン:USB4対応
ケーブル:USB 2.0
SSD:USB 3.2対応

という組み合わせなら、USB4の性能を活かせません。

逆に、

パソコン:USB 3.2 Gen 2
ケーブル:10Gbps対応
SSD:10Gbps対応

なら、USB 3.2 Gen 2の性能を活かしやすくなります。

つまり、

高速通信をしたいなら、接続するすべての機器を確認する必要がある

ということです。

USB Type-Cは今後どうなる?

USB Type-Cは、今後もスマートフォンやパソコンの中心的な接続端子として利用される可能性が高いと考えられます。

理由は、

  • 充電できる
  • データ通信できる
  • 映像出力に使える
  • 高出力充電に対応できる
  • 高速通信に対応できる

という多機能性にあります。

特にノートパソコンでは、従来の専用端子を減らしてUSB Type-Cへ集約する製品も増えています。

ただし、Type-C端子の普及が進むほど、

「Type-Cなのに性能が違う」

という問題も重要になります。

今後は「Type-Cかどうか」だけでなく、

「Type-Cで何に対応しているのか」

を見ることが重要になっていくでしょう。

まとめ:USB Type-Cは「端子」であって「速度」ではない

USB Type-Cなのに速度が違う最大の理由は、

USB Type-Cが端子の形状・接続仕様を示すものであり、データ転送速度そのものを示す規格ではないからです。

同じType-C端子でも、

  • USB 2.0
  • USB 3.2 Gen 1
  • USB 3.2 Gen 2
  • USB 3.2 Gen 2×2
  • USB4
  • Thunderbolt 3
  • Thunderbolt 4
  • Thunderbolt 5

など、対応する規格によって性能は大きく異なります。

特に覚えておきたいのが、

USB Type-C=端子

USB 2.0/USB 3.2/USB4=USBの通信規格

Thunderbolt=高速接続技術

という違いです。

また、USB Type-Cでは、

「充電速度」と「データ転送速度」も別々に考える必要があります。

例えば、

100WのPD充電には対応しているけれど、データ通信はUSB 2.0

というケーブルもあります。

そのため、USB Type-C環境を構築するときには、

機器・ポート・ケーブル

の3つを確認することが重要です。

スマートフォンなら、USB Type-C端子だけでなくデータ転送速度を確認しましょう。

写真や動画を大量にパソコンへ移す人は、USB 3.2以上に対応しているかどうかが重要になります。

ノートパソコンなら、外付けSSDやディスプレイ、ドッキングステーションなどを利用する予定がある場合、USB4やThunderbolt対応の有無を確認するとよいでしょう。

USB Type-Cは「何でもできる端子」に近づいています。

しかし、Type-Cという見た目だけでは性能は分かりません。

「USB Type-Cだから高速」と考えるのではなく、

「このType-C端子は、USB 2.0なのか、USB 3.2なのか、USB4なのか、Thunderboltなのか?」

を確認することが、スマートフォンやパソコンを選ぶときの重要なポイントです。

By ぱんだ

白黒うさぎを飼っている30代の独身男のぱんだです。 通信携帯業界に約10年以上携わったガジェット好き。 今後、通信系の経歴を活かし、情報発信やうさぎ、自分の趣味も数多くあり新しいお得な情報を分かりやすくお届けします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です