スマートフォンを購入するとき、「2年返却プログラム」という言葉を見かけることが増えました。
最新のiPhoneやAndroidスマートフォンは、10万円を超えることも珍しくありません。20万円近い高額なモデルも登場しており、「欲しいけれど一括で買うのは高い」と感じる人も多いでしょう。
そこで携帯電話会社が提供しているのが、いわゆる「2年返却プログラム」です。
これは、スマートフォンを48回払いなどで購入し、一定期間利用したあとに端末を返却することで、残りの支払いが不要になる仕組みです。
たとえば、12万円のスマートフォンを購入した場合、単純に12万円を48回で支払うのではなく、2年後の価値を「残価」として設定します。そして24か月程度利用して端末を返却すると、その残価部分の支払いが不要になる、という考え方です。
一見すると、
「10万円以上するスマホが、実質5万円程度で使える」
という非常に魅力的な制度に見えます。
しかし、ここで注意したいのが、「安く買える」のと「自分のものになる」のは違うという点です。
2年返却プログラムでは、基本的に端末を返却することが前提になります。
そのため、
「2年ごとにスマホを買い替えたい人」
には非常に相性が良い一方、
「一度買ったスマホを4~5年使いたい人」
には、必ずしも最適とは限りません。
今回は、スマホの2年返却プログラムについて、
- そもそもどんな仕組みなのか
- なぜ安く見えるのか
- 本当にお得なのか
- 買い切りとどちらが良いのか
- メリット・デメリット
- 返却時の注意点
- 傷や故障がある場合はどうなるのか
- 2年を超えて使ったらどうなるのか
- iPhoneとAndroidではどちらが向いているのか
- どんな人におすすめなのか
- どんな人にはおすすめできないのか
などを詳しく解説します。
「スマホは一括で買ったほうがいい?」
「2年返却プログラムを使ったほうが得?」
と悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

スマホの「2年返却プログラム」とは?
まず、2年返却プログラムの基本的な仕組みから確認しましょう。
2年返却プログラムは、携帯電話会社が提供する「残価設定型」の端末購入プログラムです。
代表的なものとして、ドコモの「いつでもカエドキプログラム」、auの「スマホトクするプログラム+」、ソフトバンクの「新トクするサポート+」、楽天モバイルの「買い替え超トクプログラム」などがあります。
各社で細かな条件は異なりますが、基本的な考え方は共通しています。
端末価格をすべて払うのではなく「将来の価値」を残す
たとえば、スマートフォンの販売価格が120,000円だったとしましょう。
通常の買い切りなら、
「120,000円を支払ってスマホを自分のものにする」
というシンプルな仕組みです。
一方、返却プログラムでは、たとえば2年後の端末価値を60,000円程度と設定します。
すると、
120,000円-60,000円=60,000円
となり、2年間で主に支払うのは60,000円程度。
そして2年後に端末を返却すると、残していた60,000円の支払いが不要になる、という仕組みです。
もちろん、実際の残価や支払額は機種・購入時期・キャリア・プログラムによって異なります。
しかし、考え方としては、
「スマホを所有する」のではなく、「一定期間スマホを利用して返却する」
制度だと考えると分かりやすいでしょう。
なぜ「2年返却」は安く見えるの?
2年返却プログラムが人気になった大きな理由は、月々の端末負担を小さく見せられることです。
たとえば12万円のスマートフォンを購入するとします。
一括購入なら12万円必要です。
24回払いなら、単純計算で月5,000円程度になります。
ところが返却プログラムでは、2年後の残価を設定することで、月々の支払額をさらに下げられる場合があります。
仮に2年後の残価が60,000円なら、2年間で支払う部分は60,000円。
60,000円÷24回=2,500円
となります。
もちろん実際には各社の設定によって支払回数や金額、プログラム利用料などが異なります。
それでも、
「月2,000~3,000円程度で最新スマホが使える」
という形を作りやすいのが、返却プログラムの大きな特徴です。
「実質○万円」の意味には注意
スマートフォンの広告では、
「実質○万円」
「月々○円~」
といった表現を見ることがあります。
ここで注意したいのが、「実質価格」と「販売価格」は違うということです。
たとえば、
- 本体価格:120,000円
- 2年間の支払い:60,000円
- 2年後に返却
という条件なら、
「2年間の端末負担が60,000円」
という意味ではあります。
しかし、
「120,000円のスマホを60,000円で買って、自分のものにできる」
という意味ではありません。
ここを勘違いしてしまうと、
「広告では安かったのに、2年後にスマホを返さなければいけない」
ということになります。
返却プログラムでは、安く購入するというより、端末を一定期間利用するための費用を抑えると考えるほうが正確です。
2年返却プログラムは本当にお得なの?
結論から言えば、
スマホを2年前後で買い替える人にとっては、お得になりやすい制度です。
一方で、
スマホを4~5年以上使う人にとっては、買い切りのほうが向いているケースがあります。
つまり、
「どちらが絶対に得」
という話ではありません。
スマホをどれくらいの期間使うのかによって、結論が変わります。

2年返却プログラムのメリット
ここからは、2年返却プログラムのメリットを詳しく見ていきましょう。
メリット1:高額スマホを購入しやすい
最大のメリットは、端末価格が高くても月々の負担を抑えやすいことです。
最近のハイエンドスマートフォンは、10万円、15万円、場合によっては20万円を超えることもあります。
一括で購入するとなると、かなり大きな出費です。
しかし返却プログラムなら、残価を設定することで、利用期間中の支払額を抑えられます。
たとえば、
「最新のiPhoneを使いたい」
「高性能なGalaxyを使いたい」
「Pixelの上位モデルを使いたい」
といった人にとっては、魅力的な選択肢になります。
メリット2:最新スマホを定期的に使える
2年返却プログラムは、最新機種を定期的に使いたい人との相性が非常に良い制度です。
スマートフォンは毎年新しいモデルが登場します。
カメラ性能が向上したり、AI機能が追加されたり、ディスプレイが進化したり、CPU性能が向上したりします。
2年程度で買い替えるのであれば、
「スマホが古くなる前に新しい機種へ移行する」
という使い方ができます。
特に、
- カメラをよく使う
- ゲームをする
- AI機能を使いたい
- 最新機能を試したい
- 新しいデザインが好き
という人には向いています。
メリット3:端末の売却価格を自分で気にしなくてもよい
通常、スマホを買い切りした場合、2年後に買い替えるなら古いスマホをどうするか考えなければいけません。
たとえば、
- 中古ショップに売る
- フリマアプリで売る
- メーカーの下取りに出す
- 家族に譲る
- 予備機として残す
などがあります。
しかし、これらには手間があります。
フリマアプリなら、
- 写真撮影
- 商品説明
- 出品
- 購入者とのやり取り
- 発送
- トラブル対応
などが必要です。
返却プログラムなら、条件を満たして端末を返却することで残りの支払いを免除してもらえます。
「スマホを売る手間をかけたくない」
という人にとっては便利です。
メリット4:一括購入より初期負担を抑えられる
20万円近いスマートフォンを一括で購入するのは、家計への負担が大きくなります。
返却プログラムなら、毎月の分割払いになるため、一度に大きな金額を支払わなくても済みます。
もちろん、最終的に負担する金額を確認する必要はありますが、
「まとまった資金を一度に出したくない」
という人にはメリットがあります。
メリット5:2年後の中古価格を自分で予想する必要がない
買い切りの場合、
「2年後、このスマホはいくらで売れるだろう?」
と考える必要があります。
iPhoneなら比較的中古価格が高く維持されるモデルもありますが、Androidは機種によって中古価格の差が大きくなる場合があります。
返却プログラムでは、購入時点で残価が設定されています。
そのため、
「2年後に中古市場の価格が下がっていたらどうしよう」
という不安をある程度減らせます。
2年返却プログラムのデメリット
一方、便利な制度にもデメリットがあります。
ここは非常に重要です。
デメリット1:スマホが自分の所有物にならない
最大のデメリットはこれです。
返却することで残りの支払いが不要になる仕組みなので、基本的に端末を返却することになります。
つまり、
「2年間使ったあとも、そのスマホを持っていたい」
という人には向きません。
返却したくない場合は、残価などの残りの支払いを続ける必要があります。
auの「スマホトクするプログラム+」では、25か月目までに特典を利用しなかった場合、残価を再度24回に分割する仕組みが案内されています。
つまり、
「2年後に返却するか、そのまま所有するための支払いを続けるか」
という選択になります。
デメリット2:端末の状態によって追加負担が発生することがある
返却時に特に注意したいのが、端末の状態です。
返却プログラムでは、どんな状態のスマホでも無条件に返却できるわけではありません。
画面割れ、
- 本体の大きな破損
- 電源が入らない
- タッチ操作ができない
- 水濡れなどによる故障
- その他の査定基準に該当する状態
などの場合、追加料金が発生したり、特典を利用できなかったりする場合があります。
たとえばauの「スマホトクするプログラム+」では、所定の回収・査定条件を満たさない場合、特典利用料とは別に最大22,000円の支払いが必要になる場合があります。
ソフトバンクでも査定基準を満たさない場合に故障時負担金が発生する仕組みがあります。2026年8月19日以降に加入した「新トクするサポート+」では、加入時期や条件によって負担額のルールが変更されています。
そのため、返却プログラムを使うなら、スマホを丁寧に扱うことが重要です。
デメリット3:ケースや保護フィルムが重要になる
買い切りなら、多少スマホに傷がついても、
「自分で使い続けるから問題ない」
と考えられます。
しかし返却プログラムでは事情が違います。
返却時の査定を考えると、
- スマホケース
- 保護ガラス
- カメラレンズ保護
- 落下防止アクセサリー
などを利用したほうが安心です。
もちろん、ケースを付けていても破損する可能性はあります。
ただし、
「2年後に返却する」
という前提なら、購入直後から端末をきれいに維持することが重要です。
デメリット4:2年より長く使うと魅力が薄くなる場合がある
ここが買い切りとの大きな違いです。
たとえば、
「スマホは5年くらい使う」
という人を考えてみましょう。
買い切りなら、10万円のスマホを5年間使えば、端末代だけで考えた場合、
100,000円÷5年=年間20,000円
です。
一方、返却プログラムで2年ごとに買い替えると、5年間で複数台の端末が必要になります。
つまり、
「長く使うことで1台あたりの年間コストを下げる」
という戦略が取りにくくなります。
デメリット5:2年ごとに買い替えることが前提になりやすい
返却プログラムを使うと、
「2年たったから新しいスマホにしよう」
というサイクルになりやすくなります。
もちろん、それ自体は悪いことではありません。
しかし、
「本当は今のスマホで十分なのに、2年たったから買い替える」
となると、余計な支出につながります。
スマートフォンは昔と比べて性能が大きく向上しているため、一般的な使い方なら3~4年以上使える機種も珍しくありません。
LINE、電話、Web閲覧、動画視聴、SNSなどが中心なら、
「2年で買い替える必要はない」
ケースも多いでしょう。
デメリット6:キャリアごとに条件が違う
「2年返却プログラム」と一言で言っても、各社で仕組みは異なります。
ドコモでは「いつでもカエドキプログラム」が提供されており、残価設定型24回払いで購入し、23か月目に返却することで24回目の残価の支払いが不要になる仕組みが案内されています。
また、2026年3月5日からはプログラム利用料が設定されるなど、条件も変更されています。
auでは2026年2月26日から「スマホトクするプログラム+」が開始され、従来の「スマホトクするプログラム」は新規受付終了となっています。
ソフトバンクでも「新トクするサポート+」など複数の仕組みがあり、利用時期によって条件が異なります。
楽天モバイルでは「買い替え超トクプログラム」があり、48回払いで購入し、25か月目以降に端末を回収すると最大24回分の支払いが不要になる仕組みです。
このように、単純に「2年返却だから全部同じ」と考えないことが重要です。
買い切りのメリットとは?
ここからは、買い切りについて考えてみましょう。
買い切りとは、スマートフォンの代金を全額支払い、端末を自分のものとして所有する方法です。
一括払いだけでなく、通常の分割払いで購入しても、返却を前提としないなら基本的には「買い切り」の考え方になります。
買い切りのメリット1:好きなだけ使える
最大のメリットです。
買い切りなら、
「2年たったから返却しなければいけない」
という制約がありません。
3年使っても、
4年使っても、
5年使っても、
自分が使いたい限り使えます。
そのため、
「スマホをできるだけ長く使いたい」
人には非常に向いています。
買い切りのメリット2:返却時の査定を気にしなくてよい
買い切りなら、スマホに多少の傷がついても、そのまま使い続けられます。
もちろん、破損すれば修理費用などが発生する可能性はあります。
しかし、
「返却査定で問題になるか」
を気にする必要はありません。
スマホケースを付けずに使いたい人や、多少の傷を気にしない人には、買い切りのほうが気楽でしょう。
買い切りのメリット3:好きなタイミングで売却できる
買い切りしたスマホは、自分の所有物です。
そのため、
「3年使ったけど、新しいモデルが欲しい」
と思ったら、その時点で売却できます。
4年使ってもいいですし、5年使っても構いません。
売却するタイミングを自分で決められるのは大きなメリットです。
買い切りのメリット4:家族に譲ることもできる
買い切りなら、
「自分が新しいスマホに買い替えたので、古いスマホを家族に譲る」
という使い方もできます。
たとえば、
親が3年間使ったiPhoneを子どもに譲る、
といった方法も可能です。
返却プログラムの場合、残価支払い免除のためには端末返却が必要になるため、このような自由度はありません。
買い切りのデメリット
もちろん買い切りにもデメリットがあります。
デメリット1:最初の負担が大きい
一括購入なら、当然ながら高額な費用が必要です。
15万円のスマートフォンなら15万円。
20万円なら20万円。
一度に支払う場合、家計への負担は大きくなります。
デメリット2:中古価格が下落するリスクがある
買い切りの場合、スマートフォンの価値が下がるリスクを自分で負います。
たとえば、
「2年後に6万円で売れると思っていた」
のに、
「実際には3万円だった」
ということも考えられます。
特にAndroidスマートフォンは、メーカーやモデルによって中古価格の変動が大きくなることがあります。
2年返却と買い切りを比較すると?
ここで両者を比較してみましょう。
| 比較項目 | 2年返却プログラム | 買い切り |
|---|---|---|
| 初期負担 | 小さくしやすい | 大きくなりやすい |
| 月々の負担 | 抑えやすい | 分割なら調整可能 |
| 端末の所有 | 返却が前提 | 自分のもの |
| 2年ごとの買い替え | 向いている | 自由 |
| 3~5年利用 | あまり向かない場合あり | 向いている |
| 傷への対応 | 査定に注意 | 基本的に自由 |
| 売却 | 基本的に返却 | 自由に売却可能 |
| 家族への譲渡 | 返却前提なら難しい | 可能 |
| 最新機種 | 定期的に使いやすい | 買い替えれば可能 |
| 長期利用 | 不向きな場合あり | 非常に向いている |
| 手軽さ | 返却手続きが必要 | 自由度が高い |
| 中古価格の影響 | 比較的受けにくい | 自分で負う |
結局、どちらがお得なの?
最も重要なのは、
「何年間スマホを使うか」
です。
これによって大きく変わります。
2年返却プログラムがおすすめな人
最新スマホを2年程度で買い替えたい人
これは、返却プログラムの最も典型的な利用者です。
iPhoneやGalaxy、Pixelなどの最新モデルを定期的に使いたいなら、返却プログラムは非常に相性が良いでしょう。
高額なスマホを使いたい人
20万円近いスマートフォンを一括購入するのは大変です。
しかし、
「2年間だけ使う」
という考え方なら、月々の負担を抑えながらハイエンドスマホを使いやすくなります。
スマホを売るのが面倒な人
中古ショップやフリマアプリで売却するのが面倒なら、返却プログラムのほうが便利です。
常に新しいスマホを使いたい人
「最新モデルが出たら欲しくなる」
という人にも向いています。
2年程度のサイクルで買い替えることを前提にすれば、最新機種を使い続けやすくなります。
買い切りがおすすめな人
スマホを4~5年使いたい人
これは買い切りがおすすめです。
特に、
「スマホは壊れるまで使う」
という人なら、返却プログラムより買い切りのほうがシンプルです。
今のスマホに不満がなければ買い替えない人
「新機種が出ても興味がない」
「今のスマホで十分」
という人なら、2年返却にこだわる必要はありません。
スマホを家族に譲りたい人
買い切りなら、古いスマホを家族に譲ることができます。
傷を気にせず使いたい人
返却時の査定を気にしたくないなら、買い切りのほうが気楽です。
「2年返却=必ず2年で返す」わけではない
ここも誤解されやすいポイントです。
「2年返却プログラム」という名称でも、必ず24か月で返却しなければならないとは限りません。
プログラムによっては、もっと早い時期から特典を利用できるものもあります。
たとえばドコモの「いつでもカエドキプログラム」では、23か月目の返却だけでなく、早期利用に対応しています。
ソフトバンクのプログラムでも、プログラムや条件によって13か月目以降に特典利用できる仕組みがあります。
ただし、早期返却には別途料金や保証加入などの条件が設定される場合があります。
したがって、
「早く返せば絶対に得」
とは限りません。
1年で返却するのは得なの?
最近は、
「1年程度でスマホを返却する」
タイプのプログラムもあります。
最新スマホを1年ごとに買い替えたい人にとっては魅力的です。
しかし、早期返却では、
- 早期利用料
- 特典利用料
- 保証サービス
- 月額料金
などが必要になる場合があります。
ソフトバンクの「新トクするサポート+」では、13~24か月目の特典Aと25か月目以降の特典Bが設定され、特典Aでは早期利用料が発生する仕組みです。
そのため、
「1年で返却した場合の総額」
と
「2年で返却した場合の総額」
を比較することが大切です。
返却プログラムを利用するときに確認すべき5項目
返却プログラムを利用する前には、最低でも次の項目を確認しましょう。
1.実際の端末総額
「月々○円」だけを見るのではなく、
端末価格はいくらなのか
を確認しましょう。
2.返却した場合の総負担額
2年間でいくら支払うのかを確認します。
3.返却しない場合はいくら払うのか
これも重要です。
「もし3年間使いたくなったらどうなる?」
を確認しておきましょう。
4.故障・破損時の負担
画面割れや故障がある場合、
「追加料金はいくらなのか」
「保証に加入していれば免除されるのか」
などを確認します。
5.プログラム利用料・保証料
最近はプログラムによって利用料が設定されるケースがあります。
ドコモでは2026年3月5日から「いつでもカエドキプログラム」の利用条件にプログラム利用料が追加され、対象機種や条件によって負担が発生します。次の端末購入などによって利用料が免除される仕組みも用意されています。
「本体の実質負担額」だけで判断せず、
端末代+プログラム利用料+保証料+故障時負担
まで含めて考えることが大切です。
「月々1円」「月々数百円」だけで決めてはいけない
スマホ広告を見ると、
「月々1円」
「月々数百円」
など、非常に安い価格が表示されることがあります。
しかし、この数字だけで判断するのは危険です。
なぜなら、
- 割引
- 返却
- 回線契約
- MNP
- 特典
- ポイント還元
- 保証サービス
- 返却条件
など、複数の条件が組み合わさっている可能性があるからです。
重要なのは、
「最終的に自分はいくら負担するのか」
です。
広告を見るときは、
「月額○円」
ではなく、
「24か月で合計いくら?」
と考えるようにしましょう。
2年返却プログラムでスマホを長持ちさせる方法
返却プログラムを利用するなら、端末をきれいに使うことが重要です。
おすすめなのが、
スマホケース
落下時の本体への衝撃を軽減します。
保護ガラス
画面の傷や割れを防ぎやすくなります。
カメラレンズ保護
カメラ部分の傷を防ぐために役立ちます。
防水・防塵を過信しない
防水スマホでも、水没や液体による故障を完全に防げるわけではありません。
充電ケーブルを丁寧に扱う
端子部分の破損を防ぐためにも重要です。
返却前に故障してしまうと、追加料金が発生する可能性があります。
iPhoneは2年返却と相性がいい?
iPhoneは、2年返却プログラムとの相性が比較的良いスマートフォンです。
理由の一つが、中古市場での価値を維持しやすい傾向があることです。
もちろんモデルや容量、状態によって違いますが、
「2年程度使って買い替える」
という使い方をしやすい端末です。
特に、
「毎年新しいiPhoneが気になる」
「2年程度で買い替えたい」
という人なら、返却プログラムを検討する価値があります。
一方で、
「iPhoneを5年以上使いたい」
のであれば、買い切りも有力です。
iPhoneは長期間利用しやすいモデルも多いため、購入後に長く使うことで1年あたりの端末コストを下げられる可能性があります。
Androidは2年返却と相性がいい?
Androidの場合は、機種によって判断が変わります。
ハイエンドモデルなら、
- Galaxy
- Pixel
- Xperia
- AQUOS
など、2~3年ごとに買い替えるメリットを感じやすいモデルがあります。
一方で、
「5万円程度のスマホを4~5年使う」
という方法もあります。
この場合、無理に返却プログラムを利用する必要はありません。
たとえば6万円のスマートフォンを4年間使えば、端末代だけなら年間15,000円です。
「最新性能は必要ない」
という人なら、安価なスマホを長期間使うほうがトータルで安くなる場合があります。
2年返却プログラムで一番重要なのは「買い替えサイクル」
結局のところ、2年返却プログラムを使うかどうかを判断するときは、
自分の買い替えサイクル
を考えることが重要です。
2年ごとに買い替える
→ 返却プログラム向き
3年程度使う
→ 条件次第
4~5年以上使う
→ 買い切り向き
この考え方を覚えておけば、かなり判断しやすくなります。
「2年で買い替えたい」なら返却プログラムは有力
たとえば、
「スマホは2年ごとに買い替える」
という人が10年間スマホを使うとします。
この場合、約2年ごとに新しいスマホへ乗り換えることになります。
返却プログラムを使えば、端末代の負担を抑えながら新しい機種へ移行できます。
ただし、毎回新しいスマホを購入することになるため、
「2年間の負担が安い」
ことと、
「10年間のスマホ代が安い」
ことは同じではありません。
ここは非常に重要です。
「長く使う」なら買い切りが強い
一方、
「今のスマホが快適なら、できるだけ長く使う」
という人なら買い切りが強いでしょう。
スマートフォンの価格が10万円でも、5年間使えば、
100,000円÷5年=20,000円/年
です。
2年ごとに5万円の負担で買い替える場合、
50,000円÷2年=25,000円/年
となります。
もちろんこれは単純化した例ですが、
「2年返却だから必ず安いわけではない」
ことが分かります。
「所有すること」に価値を感じるなら買い切り
スマートフォンを単なる通信端末ではなく、
「自分の所有物」
として扱いたい人には買い切りがおすすめです。
たとえば、
「お気に入りのスマホをずっと使いたい」
「ケースを付けずに自由に使いたい」
「家族に譲りたい」
「予備機として残したい」
という人です。
返却プログラムでは、こうした自由度が低くなります。
「最新機種を使うこと」に価値を感じるなら返却
逆に、
「新しいスマホを使うこと自体が楽しい」
という人なら返却プログラムとの相性が良いでしょう。
スマートフォンは、
- CPU
- AI
- カメラ
- ディスプレイ
- 通信性能
- バッテリー
- セキュリティ
- OSサポート
などが年々進化しています。
2年ごとに買い替えることで、新しい技術を継続的に利用できます。
2年返却プログラムは「レンタル」なの?
よく、
「返却プログラムってレンタルなの?」
と疑問に思う人もいます。
厳密には、一般的なレンタルとは違います。
基本的には端末を分割購入し、一定条件を満たして返却することで残りの支払いが不要になる仕組みです。
そのため、
「レンタルに近い感覚で使える購入制度」
と考えると分かりやすいでしょう。
2年返却プログラムで注意したい「返却忘れ」
意外と重要なのが、返却タイミングです。
「2年たったから自動的に返却される」
わけではありません。
多くのプログラムでは、
- 特典利用の申し込み
- 端末の回収
- 査定
- 条件確認
などが必要になります。
ドコモ、au、ソフトバンクなど各社で手続き方法や期限が違うため、購入時に確認しておきましょう。
「返却するつもりだったのに、手続きを忘れていた」
ということがないように、カレンダーやスマホのリマインダーに登録しておくのもおすすめです。
返却時にSIMカードやデータはどうする?
スマホを返却するときには、
- 写真
- 動画
- LINE
- Googleアカウント
- Apple Account
- 電子マネー
- 認証アプリ
- パスキー
- eSIM
などにも注意が必要です。
特に最近は、スマートフォンが「本人確認の鍵」のような役割を持つケースも増えています。
返却前には、
- データをバックアップ
- アカウントからサインアウト
- 「iPhoneを探す」などの端末保護機能を解除
- 必要なSIM/eSIMの移行
- 初期化
- 端末を返却
という流れを確認しましょう。
具体的な手順は端末やキャリアによって異なります。
2年返却プログラムを選ぶときのチェックリスト
契約する前に、次の項目を確認しておきましょう。
チェック1
端末の通常価格はいくらか?
チェック2
24か月程度利用した場合の総支払額はいくらか?
チェック3
返却しない場合はいくら払うのか?
チェック4
返却時に必要な手数料はあるか?
チェック5
プログラム利用料はいくらか?
チェック6
保証サービスはいくらか?
チェック7
故障時の負担金はいくらか?
チェック8
画面割れでも返却できるのか?
チェック9
回線を解約してもプログラムを利用できるのか?
チェック10
返却期限はいつなのか?
この10項目を確認するだけでも、失敗する可能性を大きく減らせます。
「回線契約」と「端末購入」は分けて考えよう
スマートフォンの購入で混乱しやすいのが、
「スマホ代」
と
「通信料金」
を一緒に考えてしまうことです。
たとえば、
- 端末代
- 基本料金
- データ通信料金
- 通話料金
- オプション
- 保証
は別々の費用です。
「月々3,000円でスマホが持てる」
と書いてあっても、それが端末代だけなのか、通信料金まで含むのかを確認しましょう。
返却プログラムの「お得かどうか」を判断するときは、まず端末代だけを比較するのがおすすめです。
返却プログラムを利用しても通信会社を変更できる?
プログラムによって条件は異なりますが、現在は回線契約と端末購入プログラムを切り離して利用できるケースもあります。
たとえばドコモの「いつでもカエドキプログラム」は、回線契約がなくても加入・利用でき、回線解約後も利用できると案内されています。
auでも、従来の「スマホトクするプログラム」はau回線解約後も継続利用可能と案内されていました。
ただし、割引やキャンペーン、回線契約を条件とする特典などは別問題です。
「端末プログラムは継続できる」
ことと、
「通信料金の割引もそのまま」
ということは同じではありません。
2年返却と買い切り、どちらを選ぶべき?
ここまでの内容をまとめると、次のようになります。
2年返却がおすすめ
- 2年程度で買い替える
- 最新機種が好き
- ハイエンドスマホを使いたい
- 一括で大金を払いたくない
- 中古スマホを売るのが面倒
- 端末をきれいに使える
- 返却手続きを忘れない
このような人は、2年返却プログラムを検討する価値があります。
買い切りがおすすめ
- 4~5年以上使いたい
- 今のスマホを長く使いたい
- 端末を自分のものにしたい
- 家族に譲りたい
- 中古として自由に売りたい
- 多少の傷を気にしたくない
- 2年ごとに買い替える必要を感じない
このような人には買い切りがおすすめです。
迷ったら「年間コスト」で考える
どちらを選ぶか迷ったら、
1年間あたりいくらかかるのか
を計算してみましょう。
たとえば、
パターンA
12万円のスマホを5年間使う
→ 年間24,000円
パターンB
6万円の負担で2年ごとに買い替える
→ 年間30,000円
この場合、単純な端末代だけならAのほうが安くなります。
逆に、
「2年間の負担が4万円」
なら、
40,000円÷2年=年間20,000円
となります。
このように、
月額ではなく、利用年数を含めて考える
ことが重要です。
まとめ:2年返却プログラムは「2年ごとに買い替える人」ならお得
スマホの2年返却プログラムは、決して「誰にとってもお得な魔法の制度」ではありません。
しかし、
「スマホを2年前後で買い替える」
という人にとっては、非常に便利な購入方法です。
特に、高額なiPhoneやAndroidのハイエンドモデルを使いたい人にとっては、月々の負担を抑えながら最新機種を利用できる点が大きなメリットです。
一方、
「スマホは4~5年使う」
という人なら、買い切りのほうが向いている可能性があります。
2年返却プログラムでは、端末を返却することが前提になるため、
「自分のスマホとして長く使いたい」
という人には自由度が低くなります。
また、返却時の査定条件や故障時負担金、プログラム利用料、保証料なども確認する必要があります。
したがって、スマホ購入で重要なのは、
「2年返却だから安い」
と考えることではありません。
本当に見るべきなのは、
「自分はこのスマホを何年間使うのか?」
です。
2年で買い替えるなら返却プログラム。
4~5年以上使うなら買い切り。
この考え方を基本にして、さらに端末価格、返却時の条件、保証料金、プログラム利用料、キャンペーンなどを比較すると、自分に合った購入方法を選びやすくなります。
スマートフォンは、通信料金だけでなく端末代も家計に大きく影響する商品です。
だからこそ、
「月々いくら」
という広告だけを見るのではなく、
「最終的にいくら払うのか」
「何年間使うのか」
「返却する必要があるのか」
の3点を確認することが大切です。
2年返却プログラムを上手に利用できれば、高額な最新スマートフォンを無理なく使い続ける方法になります。
一方で、長期間使う人が何となく利用すると、必ずしも最安になるとは限りません。
自分のスマホの使い方と買い替えサイクルを考えて、
「返却することで得をする人」なのか、「買い切って長く使うほうが得な人」なのか
を判断することが、スマートフォンをお得に購入する最大のポイントです。