「オール電化とアンペアでんきは何が違うの?」
電気料金や住宅設備について調べていると、このような疑問を持つことがあります。
特に「オール電化」という言葉は、電気をたくさん使う家庭向けの電気料金プランのことだと思われがちですが、実際には少し違います。
オール電化とは、基本的には住宅の給湯・調理・暖房などのエネルギーを電気に一本化する住宅設備・生活スタイルを指します。
一方、「アンペアでんき」と呼ばれるものは、一般的には契約アンペア数を基準として基本料金などが決まる電気契約を指す考え方として理解すると分かりやすいでしょう。
つまり、
- オール電化=住宅のエネルギーを電気中心にする仕組み
- アンペア制の電気契約=電気をどれだけ同時に使えるかなどを基準に契約容量を決める仕組み
という違いがあります。
この2つはそもそも比較する対象が少し異なります。
さらに、オール電化住宅でもアンペア制の料金プランを契約できる場合があります。実際、東京電力エリアなどでは、オール電化向けプランでも10A~60Aといった契約アンペアを採用するプランがあります。
今回は、「オール電化」と「アンペア制の電気契約」の違いを中心に、電気料金の仕組み、メリット・デメリット、契約アンペアの考え方、オール電化に向いている家庭などを詳しく解説します。

オール電化とは?
まず、「オール電化」という言葉から確認しておきましょう。
オール電化とは、住宅で使用するエネルギーを電気に一本化する住宅設備のことです。
一般的な住宅では、
- 照明 → 電気
- テレビ → 電気
- 冷蔵庫 → 電気
- エアコン → 電気
- ガスコンロ → ガス
- 給湯器 → ガス
- 暖房 → ガス・灯油・電気など
というように、電気とガスなどを組み合わせて生活します。
これに対してオール電化住宅では、調理や給湯、暖房なども基本的に電気を利用します。
代表的な設備が、
- IHクッキングヒーター
- エコキュート
- 電気式床暖房
- 電気式暖房
- ヒートポンプ式暖房
などです。
特にオール電化住宅では、給湯設備として「エコキュート」が使われるケースが多くあります。
エコキュートは、空気中の熱を利用してお湯を沸かすヒートポンプ式の給湯器です。関西電力の説明では、エコキュートは投入した電気だけでなく空気中の熱も利用することで、使った電気の3倍以上の熱エネルギーを得られる場合があります。
つまり、単純に「電気でお湯を沸かす」と考えるよりも、効率よく給湯できる仕組みになっています。
オール電化=電気料金プランではない
ここは非常に重要です。
「オール電化」という言葉を、電力会社の料金プランだと思っている人は少なくありません。
しかし、厳密には、
オール電化=住宅設備・生活スタイル
です。
その住宅に、
- IHクッキングヒーター
- エコキュート
- 電気式暖房
などを導入している状態を「オール電化住宅」と呼びます。
そのうえで、オール電化住宅向けの電気料金プランを契約する場合があります。
オール電化向けプランでは、一般的な電気料金プランとは異なり、時間帯によって電力量料金が変わるケースがあります。
例えば、夜間の電気料金を安く設定し、エコキュートなどを夜間に動かすことで電気代を抑えるという考え方です。
実際、現在提供されているオール電化プランにも、深夜時間帯の電気料金を安く設定しているものがあります。
そのため、
「オール電化住宅だから電気代が必ず安い」
というわけではありません。
重要なのは、住宅設備と電気料金プランをセットで考えることです。
アンペアでんきとは?
では、「アンペアでんき」とは何なのでしょうか。
一般的な電気契約では、契約アンペア数によって基本料金が変わる仕組みがあります。
例えば、
- 20A
- 30A
- 40A
- 50A
- 60A
などです。
契約アンペア数が大きいほど、一度に使用できる電力量に余裕があります。
その代わり、アンペア数に応じて基本料金が高くなる料金体系が一般的です。
例えば東京電力エリア向けの一部オール電化プランでも、10A、15A、20A、30A、40A、50A、60Aといった契約アンペアが設定されています。
ここで注意したいのが、
アンペア数=1か月に使える電気の量
ではないということです。
アンペアは、簡単にいうと「同時にどれくらいの電流を流せるか」を表すものです。
アンペア数が大きいと何が便利?
例えば30Aの契約で、
- 電子レンジ
- ドライヤー
- IH
- エアコン
- 洗濯乾燥機
などを同時に使用すると、契約容量を超えてブレーカーが落ちる可能性があります。
もちろん実際の消費電流は機器や使用状況によって異なります。
ソフトバンクのFAQでは、電子レンジやIHクッキングヒーター、ドライヤー、炊飯器などは比較的大きな電流を使用する機器として紹介されています。
特にオール電化住宅では、ガスを使っていた部分まで電気を使用するため、一般的な住宅より電力需要が大きくなるケースがあります。
そのため、オール電化住宅では契約容量をしっかり確認する必要があります。
「オール電化」と「アンペア制」は比較するものではない
ここまで読むと、両者の違いがかなり分かってきます。
オール電化とアンペア制は、そもそも意味が違います。
| 項目 | オール電化 | アンペア制 |
|---|---|---|
| 何を指す? | 住宅設備・生活スタイル | 電気契約の仕組み |
| 主な対象 | 給湯・調理・暖房など | 契約容量 |
| ガス | 基本的に使わない | 使っていても問題ない |
| 電気使用量 | 多くなる傾向 | 家庭によって異なる |
| 契約アンペア | 必ずしも一定ではない | 重要な契約条件 |
| 夜間料金 | プランによって安い場合あり | プラン次第 |
| エコキュート | よく使用される | 必須ではない |
つまり、
オール電化住宅でもアンペア契約をすることは可能
です。
逆に、
アンペア契約をしているからオール電化というわけでもありません。
ここを理解すると、かなり整理しやすくなります。
オール電化住宅はなぜ電気を多く使うの?
オール電化住宅では、ガスの代わりに電気を使用します。
例えばガス併用住宅なら、料理にガス、お風呂にガスを使うことがあります。
しかしオール電化では、
- IHで料理する
- エコキュートでお湯を沸かす
- エアコンで暖房する
- 電気式床暖房を使う
といったように、電気を使う範囲が広がります。
そのため、電気使用量そのものは増えやすくなります。
資源エネルギー庁も、オール電化住宅では非電化住宅より使用電力量が多くなる傾向があると説明しています。特に古い電気温水器や蓄熱暖房機などを使っている住宅では、電力使用量が大きくなるケースがあります。
一方で、エコキュートのような高効率なヒートポンプ機器を使うことで、電力消費を抑えられる場合があります。
つまり、
電気を使う量が増える=必ず電気代が高くなる
とは限りません。

オール電化のメリット
ここからは、オール電化のメリットを詳しく見ていきましょう。
1.ガス料金が不要になる
オール電化の大きなメリットは、ガスを基本的に使わないことです。
ガス併用住宅の場合、
- 電気代
- ガス代
の両方が発生します。
オール電化なら、基本的には電気料金に一本化できます。
もちろん、水道料金などは別途必要です。
光熱費の支払い先を一本化しやすいため、
「毎月の光熱費をまとめて管理したい」
という人にも向いています。
2.IHクッキングヒーターを使える
オール電化住宅では、ガスコンロの代わりにIHクッキングヒーターを使います。
IHには、
- 火を直接使わない
- 天板を掃除しやすい
- 温度管理がしやすい
- フラットなデザイン
などのメリットがあります。
特に掃除のしやすさは大きな魅力です。
ガスコンロのような五徳がないため、調理後の掃除が比較的簡単です。
3.エコキュートを利用できる
エコキュートは、オール電化住宅の代表的な設備です。
夜間など比較的電気料金が安い時間帯にお湯を沸かし、タンクに貯めておきます。
そのため、
「夜間にお湯を作って、昼間に使う」
という使い方ができます。
オール電化向け料金プランとの相性が良い設備です。
ただし、電気料金プランによって安い時間帯は異なります。
「夜間なら必ず安い」とは限らないため、契約しているプランの時間帯を確認することが重要です。
4.火を使う機会を減らせる
オール電化住宅では、調理にIHを使用するため、ガスコンロのような直接的な炎を使いません。
そのため、家庭内で火を使う場面を減らせます。
ただし、IHでも鍋などは非常に高温になるため、「火災が絶対に起きない」という意味ではありません。
安全性を高める設備の一つとして考えるのが適切です。
オール電化のデメリット
メリットだけではありません。
オール電化には注意点もあります。
1.電気使用量が多くなりやすい
オール電化では、ガスを使っていた部分まで電気でまかないます。
そのため、電気使用量は増えやすくなります。
特に冬場は、
- エアコン
- 電気ヒーター
- エコキュート
- IH
- 電気床暖房
などを使うため、電力消費が大きくなる場合があります。
資源エネルギー庁も、寒冷地などではオール電化住宅の冬の電気代が高額になるケースを紹介しています。
2.停電すると生活への影響が大きい
オール電化住宅では、生活に必要な設備を電気に依存しています。
停電すると、
- IHが使えない
- エコキュートが動かない
- エアコンが使えない
- 電気給湯ができない
などの影響が出ます。
そのため、停電対策として、
- モバイルバッテリー
- ポータブル電源
- カセットコンロ
- LEDライト
などを準備しておくと安心です。
3.昼間の電気使用量が多いと割高になることがある
オール電化向け料金プランでは、時間帯によって電気料金が変わる場合があります。
例えば夜間が安いプランなら、
「夜間にエコキュートを動かす」
ことでメリットを出せます。
一方、昼間に大量の電気を使う家庭では、思ったほど安くならない可能性があります。
したがって、オール電化で重要なのは、
どの時間帯に電気を使うか
です。
アンペア制のメリット
次に、アンペア制の電気契約について見ていきましょう。
1.契約容量を分かりやすく考えられる
アンペア制では、
「我が家は40A」
「我が家は50A」
というように契約容量を把握しやすいのが特徴です。
電気料金の基本料金も、契約アンペア数に応じて変わる料金プランがあります。
例えば、契約アンペア数が高いほど基本料金が高くなるタイプなら、必要以上に大きな契約をしないことで基本料金を抑えられる可能性があります。
2.電気を同時に使える量を意識しやすい
アンペア制では、同時使用する家電の量を意識することが重要です。
例えば、
「電子レンジとドライヤーとIHを同時に使う」
など、消費電力の大きな家電を一気に動かすと、契約容量に近づきます。
そのため、
「使う時間を少しずらす」
という節電方法も可能です。
アンペア制のデメリット
1.契約アンペアが小さいとブレーカーが落ちやすい
契約容量が家庭の実態に合っていないと、電化製品を同時に使用したときにブレーカーが落ちやすくなる場合があります。
特に、
- IH
- 電子レンジ
- ドライヤー
- エアコン
- 洗濯乾燥機
などを同時に使う家庭は注意が必要です。
2.契約アンペアを上げると基本料金が高くなる場合がある
アンペア制の料金プランでは、契約アンペア数に応じて基本料金が設定されている場合があります。
そのため、
「ブレーカーが落ちるから、とりあえず60Aにする」
という決め方はおすすめできません。
まず、
- どの家電を同時に使うのか
- 現在どれくらい電気を使っているのか
- 本当に契約容量が不足しているのか
を確認しましょう。
オール電化でもアンペア契約はできる?
結論から言えば、
できます。ただし、料金プランによります。
ここが「オール電化」と「アンペア制」を混同しやすいポイントです。
オール電化だから必ず、
「アンペア制ではない」
というわけではありません。
例えば、東京電力エリアのオール電化向け料金プランには、10A~60Aの契約電流を設定するタイプがあります。
一方で、6kVA以上など、アンペアではなくkVAを使って契約容量を決めるタイプもあります。
例えば、オール電化住宅向けプランには、
- 10~60A
- 6kVA~
- 実量制
など、複数の契約方式があります。
つまり、
オール電化=契約方式が一つ
ではありません。
「A」と「kVA」は何が違う?
電気料金を比較するときに出てくるのが「A」と「kVA」です。
Aはアンペアです。
一方、kVAはキロボルトアンペアで、電力供給の容量を表す単位の一つです。
家庭向けの電気契約では、一般家庭向けの比較的小さい契約ではA、大容量の契約ではkVAが使われることがあります。
例えば、
「60A」
と
「6kVA」
では、表記方法が違います。
そのため、電気料金プランを比較するときは、単純に基本料金だけを見るのではなく、
契約方式そのものを確認する
ことが大切です。
オール電化なら契約アンペアを大きくすべき?
必ずしもそうとは限りません。
契約アンペア数は、家庭で同時に使用する電化製品によって考える必要があります。
例えば、
- 1人暮らし
- IHをあまり使わない
- エアコンを1台だけ使う
- 電子レンジを短時間だけ使う
という家庭なら、必要以上に大きな契約容量は必要ない可能性があります。
一方、
- 4人家族
- IHを使う
- 食洗機を使う
- 電子レンジを使う
- 洗濯乾燥機を使う
- エアコンを複数台使う
という家庭では、より大きな契約容量が必要になる可能性があります。
Looopでんきの解説でも、オール電化住宅では一般住宅より契約アンペアが大きくなる傾向があり、世帯人数や同時使用する家電を基準に考える方法が紹介されています。
オール電化とアンペア制、電気代が安いのはどっち?
この質問にも注意が必要です。
なぜなら、
オール電化とアンペア制は、そもそも料金の安さを直接比較するものではない
からです。
オール電化住宅では、電気使用量が多くなりやすい一方、オール電化向けの時間帯別料金を利用できる場合があります。
一方、アンペア制では、契約容量に応じて基本料金が変わることがあります。
つまり、電気代は、
基本料金+電力量料金+燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金など
を含めて考える必要があります。
さらに料金プランによっては、その他の調整項目などが加わる場合もあります。
そのため、
「オール電化だから安い」
「30Aだから安い」
という単純な判断はできません。
オール電化住宅はどんな家庭に向いている?
オール電化が向いている家庭には、いくつかの特徴があります。
電気中心の生活にしたい家庭
ガスを使わず、電気に一本化したい家庭にはオール電化が向いています。
特に、
「ガス料金と電気料金を別々に管理するのが面倒」
という家庭では、光熱費を電気中心にまとめられるメリットがあります。
エコキュートを効率よく使える家庭
エコキュートは、オール電化住宅で重要な設備です。
夜間など料金が安い時間帯にお湯を沸かす料金プランなら、そのメリットを活かしやすくなります。
ただし、現在は料金プランによって時間帯や単価が異なるため、昔の「夜間電力は必ず安い」というイメージだけで判断するのは危険です。
太陽光発電を導入している家庭
太陽光発電とオール電化の組み合わせも相性があります。
昼間に発電した電気を、
- エコキュート
- IH
- 洗濯乾燥機
- 食洗機
- EV充電
などに利用することで、自家消費を増やす考え方ができます。
ただし、太陽光発電の発電量は天候や季節によって変わるため、導入すれば必ず電気代が大幅に安くなるとは限りません。
オール電化に向いていない家庭とは?
逆に、オール電化が必ずしも向いていない家庭もあります。
例えば、
「昼間に家族全員が在宅している」
家庭です。
オール電化向けプランの中には、時間帯によって電力量料金が異なるものがあります。
昼間の電気料金が高いプランの場合、昼間に大量の電気を使用するとメリットが小さくなる可能性があります。
また、
「冬に電気暖房を大量に使用する」
家庭も注意が必要です。
特に寒冷地では、暖房による電力使用量が大きくなる可能性があります。
オール電化にするとアンペア数はどうなる?
オール電化にすると、家庭内で使用する電気設備が増えるため、契約容量が大きくなるケースがあります。
例えば、ガス併用住宅では、
- エアコン
- 冷蔵庫
- 照明
- テレビ
などが主な電気設備だったとしても、オール電化にすると、
- IH
- エコキュート
- 電気床暖房
- 電気式乾燥機
なども加わります。
そのため、契約容量については住宅設備を確認して決める必要があります。
ただし、エコキュートは常に最大出力で動いているわけではありません。
また、料金プランや電気設備の契約方式によっても計算方法が変わります。
そのため、
「オール電化だから100A必要」
のように一律に考えることはできません。
電気代を抑えるなら「アンペア」だけを見てはいけない
電気料金を節約しようとすると、
「契約アンペアを下げれば安くなる」
と考える人もいます。
確かに、アンペア数に応じて基本料金が変わるプランなら、契約容量を下げることで基本料金を抑えられる可能性があります。
しかし、電気代全体から見ると、電力量料金の影響も非常に重要です。
例えば、毎月の電気使用量が多い家庭では、
「基本料金を数百円下げる」
よりも、
「電気使用量を減らす」
「料金単価の安い時間帯に電気を使う」
ことのほうが効果的な場合があります。
したがって、
アンペア数だけではなく、kWhにも注目する
ことが重要です。
kWhとは?
電気料金の比較では、「kWh」という単位が登場します。
kWhは「キロワット時」と呼ばれ、電気をどれくらい使ったかを表す単位です。
例えば、1kWの電力を1時間使うと1kWhです。
電気料金の「1kWhあたり○円」という表示は、この使用量に応じて料金が計算されることを意味します。
簡単に言えば、
A=同時にどれくらい電気を流せるか
kWh=どれくらい電気を使ったか
と考えると理解しやすいでしょう。
「アンペアを下げる」と「節電」は違う
ここも重要なポイントです。
契約アンペアを下げても、家電そのものの消費電力量が減るわけではありません。
例えば、
60Aから40Aに変更したとしても、冷蔵庫が突然省エネになるわけではありません。
変わるのは主に、
同時に使える電気の容量や、アンペア制料金プランにおける基本料金
です。
一方で節電は、
- エアコンの設定を見直す
- 待機電力を減らす
- 省エネ家電を使う
- エコキュートの設定を見直す
- 電気を使う時間帯を調整する
などによって、実際の電気使用量を減らすことです。
この2つは分けて考えましょう。
オール電化住宅の電気代を抑える方法
1.エコキュートの設定を確認する
エコキュートはオール電化住宅の電気使用量を左右する重要な設備です。
まずは、
- 沸き上げ時間
- 湯量設定
- 沸き上げ設定
- 追いだきの使用状況
などを確認しましょう。
必要以上のお湯を毎日作っていると、電気を無駄に使う可能性があります。
2.昼間の電気使用量を減らす
時間帯別料金を契約している場合は、料金単価が高い時間帯の電気使用量を減らすことがポイントです。
例えば、
- 洗濯乾燥機
- 食洗機
- EV充電
- エコキュート
などを料金単価の安い時間帯に利用できるか確認します。
ただし、現在の料金プランによっては夜間料金が以前ほど単純に安くない場合もあるため、必ず契約中の料金表を確認してください。
3.太陽光発電があるなら自家消費する
太陽光発電を導入している家庭なら、発電した電気を家庭内で使う方法もあります。
昼間に、
- 洗濯乾燥
- 食洗機
- 掃除
- エコキュート
- EV充電
などを行うことで、購入する電力量を減らせる可能性があります。
電力会社を変更するときの注意点
オール電化住宅で電力会社を変更するときは、特に注意が必要です。
一般家庭向けの電気料金プランとオール電化向けプランでは、料金体系が大きく異なることがあります。
そのため、
「基本料金が安いから乗り換えよう」
という判断だけでは危険です。
確認したいのは、
- 基本料金
- 契約アンペア・契約容量
- 昼間の電力量料金
- 夜間の電力量料金
- 燃料費調整額
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金
- その他の調整項目
- オール電化住宅への対応
- エコキュートへの対応
- 契約期間
- 解約条件
などです。
特にオール電化向けプランでは、時間帯別料金が重要です。
実際、ENEOSでんきなども一般家庭向けプランとは別にオール電化向けプランを用意しています。
オール電化から一般的な電気料金プランに変更してもいい?
技術的には、契約できるプランであれば変更できる場合があります。
しかし、
変更すれば必ず安くなるとは限りません。
オール電化住宅では、エコキュートなど大量の電気を使う設備があります。
オール電化向け料金プランでは、こうした設備の使用を想定して料金体系が設定されている場合があります。
そのため、一般家庭向けプランに変更すると、昼間・夜間の料金差などによっては電気代が高くなる可能性があります。
実際、ENEOSでんきも、現在契約しているオール電化向け料金プランからの切り替えによって電気料金が高くなる可能性があることを案内しています。
「オール電化」と「アンペアでんき」の違いを一言で説明すると?
最も簡単にまとめると、
オール電化は「家のエネルギーを電気にすること」
であり、
アンペア制は「電気をどれくらい同時に使える契約にするかを決めること」
です。
つまり、ジャンルが違います。
オール電化は住宅設備の話。
アンペア制は電気契約の話です。
そのため、
「オール電化とアンペア制のどちらを選ぶ?」
というより、
「オール電化住宅にして、どの電気料金プラン・契約容量を選ぶ?」
と考えるほうが正確です。
オール電化とアンペア制の関係を具体例で考える
例えば4人家族が一戸建てに住んでいるとします。
住宅には、
- IHクッキングヒーター
- エコキュート
- エアコン
- 食洗機
- 洗濯乾燥機
があります。
この住宅はオール電化です。
ここで電気料金プランを契約するときに、
「40A」
「50A」
「60A」
などの契約容量を選べる場合があります。
このとき、
オール電化=住宅の状態
で、
50A=電気契約の容量
です。
つまり、
「オール電化なのに50A?」
と疑問に思う必要はありません。
両方同時に成立します。
まとめ:オール電化とアンペア制は別物
ここまで、「オール電化」と「アンペアでんき」の違いについて解説してきました。
最後にポイントを整理しましょう。
オール電化とは、
住宅で使用するエネルギーを電気に一本化する仕組み
です。
代表的な設備として、
- IHクッキングヒーター
- エコキュート
- 電気式床暖房
- ヒートポンプ式暖房
などがあります。
一方、アンペア制の電気契約は、
契約アンペア数を基準に電気の契約容量や基本料金を決める仕組み
です。
そのため、
「オール電化」と「アンペア制」は対立するものではありません。
オール電化住宅でも、アンペア制の電気料金プランを利用できる場合があります。
特に重要なのは、
オール電化=必ず電気代が安くなるわけではない
という点です。
オール電化住宅では電気使用量が増えやすい一方、エコキュートなどの高効率機器や時間帯別料金を上手に利用することで、光熱費を抑えられる可能性があります。資源エネルギー庁も、オール電化住宅では使用する設備によって消費電力量に大きな差が出ることを説明しています。
また、アンペア制についても、
「契約アンペアを下げれば必ず大幅に節約できる」
とは限りません。
実際の電気代を考えるなら、
基本料金だけでなく、毎月のkWh、時間帯別の単価、燃料費調整額などを含めて比較する
ことが重要です。
オール電化住宅なら「契約プラン」と「電気の使い方」が重要
オール電化住宅で電気代を抑えたい場合、まず確認したいのが現在の電気料金プランです。
特に、
- 夜間の電気料金はいくらなのか
- 昼間の電気料金はいくらなのか
- エコキュートはいつ沸き上げているのか
- 契約アンペアは何Aなのか
- 毎月の電気使用量は何kWhなのか
を確認しましょう。
そのうえで、複数の電力会社・料金プランを比較することが大切です。
「基本料金が安い」という一点だけではなく、自分の家庭の電気の使い方に合った料金プランなのかを見る必要があります。
特にオール電化住宅では、一般家庭向けプランとオール電化向けプランで料金体系が大きく異なることがあります。
結論
「オール電化」と「アンペアでんき」の違いをまとめると、次のようになります。
オール電化
→ 家庭の給湯・調理・暖房などを電気でまかなう住宅設備・生活スタイル。
アンペア制の電気契約
→ 契約アンペア数などによって電気の契約容量や基本料金を決める仕組み。
つまり、
オール電化は「家の仕組み」
アンペア制は「電気契約の仕組み」
です。
この違いを理解しておけば、電力会社や料金プランを比較するときにも迷いにくくなります。
オール電化住宅に住んでいる場合は、単純に「一番基本料金が安い電力会社」を選ぶのではなく、エコキュートなどの使用状況、昼夜の電気使用量、契約アンペア、1年間の電気料金まで含めて比較することをおすすめします。
電気料金プランは現在も各社が見直しを行っているため、契約前には必ず最新の料金表や適用条件を確認しましょう。
そして何より重要なのは、
「オール電化だから高い」「アンペアだから安い」と単純に決めつけないこと。
家庭によって最適な料金プランは異なります。
自分の家庭が「いつ・どれくらい電気を使っているのか」を把握することが、オール電化の電気代を見直す第一歩です。