モバイルバッテリーの処分方法に困っていませんか?
スマートフォンやタブレット、ワイヤレスイヤホンなどを充電するために欠かせない「モバイルバッテリー」。
近年は災害対策や旅行用としても普及し、多くの家庭に1台以上ある時代になりました。
しかし、寿命を迎えたモバイルバッテリーをどう処分すればよいのか分からず、自宅に保管したままという方も少なくありません。
実はモバイルバッテリーはリチウムイオン電池を搭載しているため、一般ごみとして捨てることは非常に危険です。
間違った方法で処分すると、
- 発火
- 爆発
- ごみ収集車の火災
- ごみ処理施設での火災
- 環境汚染
などの事故につながる可能性があります。
今回は、
- モバイルバッテリーを処分する理由
- 正しい処分方法
- 無料で回収してもらえる場所
- 膨張したモバイルバッテリーの対処法
- やってはいけない処分方法
- よくある質問
まで詳しく解説します。

モバイルバッテリーは普通ごみに捨ててはいけない理由
モバイルバッテリーにはリチウムイオン電池が内蔵されています。
リチウムイオン電池は、
- 軽量
- 高容量
- 長寿命
というメリットがありますが、衝撃や圧力によって内部でショートすると発火する危険性があります。
ごみ処理施設で火災が急増
全国各地では、
- ごみ収集車
- リサイクル施設
- 清掃工場
でリチウムイオン電池による火災が年々増えています。
原因の多くは、
- 可燃ごみへ混入
- 不燃ごみに混入
- 中身が分からないまま廃棄
によるものです。
そのため、多くの自治体ではモバイルバッテリーを一般ごみとして処分することを禁止しています。
モバイルバッテリーの寿命
一般的には
約2〜3年
または
500〜1,000回程度の充放電
が寿命とされています。
ただし、
- 高温環境
- 車内放置
- 毎日急速充電
- 100%充電のまま長期保管
などでは寿命が短くなります。
処分した方がよい症状
次のような症状がある場合は、早めの処分がおすすめです。
バッテリーが膨らんでいる
もっとも危険な状態です。
内部でガスが発生している可能性があります。
異常に熱くなる
充電中だけではなく、
- 使用中
- 待機中
にも熱くなる場合は危険です。
充電できない
寿命を迎えている可能性があります。
充電量が急激に減る
新品では数日使えたものが、
数時間しか持たない場合は交換時期です。
異臭がする
甘い臭い
薬品の臭い
焦げた臭い
などがする場合は使用を中止してください。
モバイルバッテリーの正しい処分方法
① 家電量販店の回収ボックスを利用する
もっともおすすめです。
多くの家電量販店では、
- モバイルバッテリー
- 充電式電池
- 小型充電池
を無料回収しています。
代表例
- ビックカメラ
- ヨドバシカメラ
- ケーズデンキ
- エディオン
- ジョーシン
- ノジマ
店舗によって対象が異なるため事前確認がおすすめです。
② 自治体の回収を利用する
自治体によっては、
- 有害ごみ
- 使用済み小型家電
- リチウムイオン電池
として回収しています。
地域によって回収日や方法が異なるため、自治体の案内を確認しましょう。
③ リサイクル協力店へ持ち込む
リサイクル協力店には
専用回収BOXが設置されています。
リサイクルされ、
新しい資源として再利用されます。
④ メーカー回収
メーカーによっては、
自社製品を回収しています。
保証期間終了後でも受付している場合があります。
回収前にやるべきこと
端子を絶縁する
もっとも重要です。
金属に触れるとショートする恐れがあります。
絶縁方法
- ビニールテープ
- セロハンテープ
- 絶縁テープ
でUSB端子や電極部分を覆います。
外装を確認する
破損している場合は、
ビニール袋へ入れ、
自治体や販売店へ相談しましょう。
データは消える?
モバイルバッテリーには基本的にデータ保存機能はありません。
スマホのように初期化は不要です。
膨張したモバイルバッテリーはどうする?
膨張している場合は、
絶対に
- 押しつぶさない
- 穴を開けない
- 分解しない
でください。
発火する危険があります。
安全な対処
- 使用をやめる
- 高温を避ける
- 金属から離す
- 不燃性の場所で保管
- 回収先へ相談する
水没したモバイルバッテリー
水没した場合でも内部でショートする可能性があります。
乾燥させても安全とは言えません。
使用をやめ、
回収先へ相談しましょう。
発火しそうな場合
もし、
- 白い煙
- 火花
- 異常発熱
がある場合は、
安全を最優先にしてください。
可能であれば周囲の燃えやすいものを遠ざけ、無理に手で触れず、安全な場所へ避難しましょう。状況によっては消防へ連絡することも必要です。
絶対にやってはいけない処分方法
可燃ごみ
もっとも危険です。
不燃ごみ
自治体が許可していない限り禁止です。
分解する
内部セルが損傷します。
穴を開ける
発火します。
ハンマーで壊す
非常に危険です。
焼却する
爆発します。
水に浸ける
ショートします。
モバイルバッテリーを長持ちさせる方法
高温を避ける
夏の車内は60℃以上になります。
満充電で放置しない
長期間保管するなら50%前後がおすすめです。
0%まで使い切らない
20〜80%程度で使用すると寿命が延びやすくなります。
純正または信頼できる充電器を使う
品質の低い充電器は劣化を早める原因になります。
衝撃を与えない
落下による内部破損は危険です。
モバイルバッテリーはリサイクルされる
回収されたモバイルバッテリーは、
- コバルト
- ニッケル
- 銅
- アルミニウム
- リチウム
などが再利用されます。
資源の有効活用にもつながるため、適切なリサイクルが重要です。
よくある質問(FAQ)
Q. コンビニでは回収していますか?
一部の店舗では対応している場合がありますが、全国共通ではありません。事前に店舗へ確認しましょう。
Q. 100円ショップ製でも回収できますか?
リチウムイオン電池を搭載した製品であれば、多くの回収拠点で対象となりますが、受け入れ条件は回収先によって異なります。
Q. モバイルバッテリーを燃えないごみに出してもいい?
自治体が認めている場合を除き、一般的には避けるべきです。自治体の分別ルールに従ってください。
Q. 古くても危険ですか?
使用していなくても経年劣化は進むため、異常がある場合は早めの回収がおすすめです。
Q. 飛行機へ持ち込めないモバイルバッテリーは処分した方がいい?
容量が大きい製品は航空会社によって持ち込み制限がありますが、それだけで処分が必要というわけではありません。使用できる状態であれば、各航空会社のルールに従って利用しましょう。
まとめ
モバイルバッテリーは便利な製品ですが、内蔵されているリチウムイオン電池は取り扱いを誤ると火災や事故の原因になる可能性があります。
処分する際は、一般ごみに混ぜるのではなく、家電量販店や自治体の回収サービス、リサイクル協力店などを利用することが大切です。また、端子をテープで絶縁し、膨張や破損がある場合は無理に触らず、適切な回収先へ相談しましょう。
正しい処分方法を知ることは、自分や家族の安全を守るだけでなく、ごみ処理施設での火災防止や資源のリサイクルにもつながります。寿命を迎えたモバイルバッテリーは放置せず、安全で適切な方法で処分することを心がけましょう。