前回は、うさぎの飼育方法や必要な用品、食事、健康管理について紹介しました。
最終回では、**うさぎを飼うメリット・デメリット、初心者におすすめの品種、飼育費用、よくある質問(Q&A)**を詳しく解説します。

うさぎを飼うメリット
① 鳴き声がほとんどない
うさぎは犬のように吠えたり、猫のように大きな声で鳴いたりすることがほとんどありません。
そのため、
- マンション
- アパート
- 防音性が低い住宅
でも比較的飼いやすいペットです。
近隣への騒音を気にしにくいことは、大きな魅力の一つです。
② 散歩が不要
犬のように毎日外へ散歩に行く必要はありません。
室内で「部屋んぽ」を行えば十分な運動になります。
忙しい社会人や学生でも、比較的時間を確保しやすいでしょう。
③ 体臭が少ない
うさぎは体臭が少なく、定期的に毛づくろいも行います。
トイレやケージを清潔に保てば、室内でも快適に飼育できます。
④ 癒やし効果が高い
ふわふわの毛並みや愛らしい仕草は、多くの飼い主を魅了します。
例えば、
- ごろんと寝転ぶ
- 鼻をヒクヒク動かす
- ジャンプ(ビンキー)
- 牧草を夢中で食べる
など、見ているだけでも心が和む行動がたくさんあります。
⑤ 人になつく
うさぎは犬ほど従順ではありませんが、信頼関係が築けると、
- 名前を覚える
- 飼い主の後をついて歩く
- 撫でてほしくて寄ってくる
- 隣でくつろぐ
など、かわいらしい姿を見せてくれます。

うさぎを飼うデメリット
① 暑さに弱い
うさぎは高温多湿に弱い動物です。
日本の夏ではエアコンによる温度管理が欠かせません。
真夏に室温が30℃を超える環境は、熱中症のリスクが高まります。
② 抱っこが苦手な子が多い
自然界では捕食される動物であるため、本能的に抱き上げられることを嫌がる個体が少なくありません。
無理に抱っこすると、強く暴れてけがをすることもあります。
③ 何でもかじる
うさぎは歯が一生伸び続けるため、本能的に物をかじります。
特に注意したいものは、
- 電源コード
- 家具
- 壁紙
- カーペット
- 本
- リモコン
です。
誤飲や感電を防ぐため、部屋んぽをする場所は安全対策を徹底しましょう。
④ 病気を隠しやすい
うさぎは体調不良を隠す習性があります。
そのため、
- 食欲がない
- フンが少ない
- 元気がない
と気づいた時には、症状が進行している場合もあります。
毎日の観察がとても重要です。
⑤ 診てもらえる病院が限られる
犬や猫を専門にしている病院では、うさぎの診療に十分対応していないことがあります。
自宅近くに、うさぎの診療経験が豊富な動物病院があるか、事前に確認しておきましょう。

初心者におすすめのうさぎの品種
1位 ネザーランドドワーフ
特徴
- 世界的人気
- 小柄
- 愛らしい顔立ち
- カラーバリエーションが豊富
体重の目安
約1kg前後
初心者人気No.1です。
2位 ホーランドロップ
特徴
- 垂れ耳
- 穏やかな性格
- 人懐っこい
初めて飼う方にも人気があります。
3位 ミニレッキス
特徴
- ベルベットのような毛並み
- 活発
- 賢い
触り心地の良さが魅力です。
4位 ライオンラビット
特徴
- たてがみがある
- 個性的
- 優しい性格
見た目の可愛さで人気があります。
5位 ドワーフホト
特徴
- 白い毛
- 黒いアイラインのような目
- 穏やかな性格
近年人気が高まっている品種です。
うさぎを飼うのにかかる費用
初期費用
| 項目 | 費用の目安 |
|---|---|
| うさぎ本体 | 10,000〜50,000円 |
| ケージ | 10,000〜20,000円 |
| トイレ | 1,500〜3,000円 |
| 食器・給水器 | 2,000〜5,000円 |
| キャリーケース | 4,000〜10,000円 |
| 牧草入れ・その他用品 | 3,000〜8,000円 |
合計:約3万〜10万円程度
品種や用品のグレードによって差があります。
毎月の飼育費
| 項目 | 費用の目安 |
|---|---|
| 牧草 | 1,000〜3,000円 |
| ペレット | 1,000〜2,000円 |
| トイレ用品 | 1,000〜2,000円 |
| おやつ | 500〜1,000円 |
| 消耗品 | 500〜2,000円 |
毎月:約4,000〜10,000円程度
これに加えて、病気やけがの治療費が発生する場合があります。

うさぎは一人暮らしでも飼える?
結論から言えば、一人暮らしでも飼育は可能です。
ただし、
- 毎日の食事
- 水の交換
- 温度管理
- 健康チェック
- 部屋んぽ
は欠かせません。
長時間家を空ける生活が続く場合は、家族やペットシッターなど、万が一の際に世話をお願いできる体制を考えておくと安心です。
うさぎは多頭飼いできる?
可能ですが、初心者には1匹からの飼育がおすすめです。
うさぎにも相性があり、
- 縄張り争い
- ケンカ
- ストレス
が起こることもあります。
多頭飼育を考える場合は、性格や飼育スペースを十分に考慮しましょう。
よくある質問(Q&A)
Q. うさぎは毎日遊ばせる必要がありますか?
A. はい。
毎日1〜2時間程度の部屋んぽがおすすめです。
Q. お風呂には入れますか?
A. 基本的には不要です。
うさぎは自分で毛づくろいをするため、通常はシャンプーの必要はありません。汚れが気になる場合は、濡れタオルなどで部分的に拭く程度にし、必要があれば動物病院へ相談しましょう。
Q. 留守番はできますか?
A. 半日程度なら問題ないことが多いですが、新鮮な水や十分な牧草を用意しておく必要があります。
長期間留守にする場合は、家族や知人、ペットホテル・ペットシッターなどに世話を依頼しましょう。
Q. 初心者でも飼えますか?
A. はい。
正しい知識を身につければ初心者でも十分に飼育できます。
ただし、
「鳴かないから簡単」
ではありません。
健康管理は犬や猫と同じくらい重要です。
こんな人にうさぎはおすすめ
うさぎは、次のような人に向いています。
- 室内でペットを飼いたい
- 鳴き声が少ない動物を探している
- 毎日の散歩が難しい
- 癒やしのある暮らしを楽しみたい
- 毎日少しずつコミュニケーションを取りたい
- 動物の体調変化を丁寧に観察できる
一方で、長時間家を空けることが多い人や、室温管理が難しい環境では、飼育前によく検討することが大切です。
まとめ
うさぎは、静かで体臭が少なく、室内で飼いやすいことから、近年ますます人気が高まっているペットです。信頼関係を築くことで甘えてくれる姿や、愛らしい仕草は、多くの飼い主に癒やしを与えてくれます。
一方で、暑さに弱いこと、病気を隠しやすいこと、毎日の健康管理が欠かせないことなど、事前に理解しておくべきポイントもあります。
うさぎとの暮らしを始める際は、「かわいいから」という理由だけではなく、その習性や必要なお世話をしっかり学び、責任を持って迎えることが大切です。
適切な環境と愛情を持って接すれば、8〜12年、長い場合には15年以上にわたり、大切な家族として豊かな時間を一緒に過ごせるでしょう。