前回は、うさぎの特徴や魅力、人気の理由について紹介しました。
今回は、実際にうさぎを迎える際に知っておきたい飼育方法や必要な用品、食事、健康管理について詳しく解説します。
うさぎは犬や猫とは異なる習性を持つため、正しい知識を身につけてから迎えることが大切です。

うさぎを飼う前に準備するもの
うさぎを快適に飼育するためには、最低限必要な用品があります。
① ケージ
うさぎが安心して過ごせる住まいです。
ケージ選びのポイント
- 成長後のサイズを考えて選ぶ
- 横幅70cm以上がおすすめ
- 掃除しやすい構造
- 通気性が良い
- 扉が大きく開く
小さいケージでは運動不足やストレスの原因になります。
「少し大きいかな?」と思うくらいのサイズが理想です。
② トイレ
うさぎは決まった場所で排泄する習性があります。
三角タイプや四角タイプなどがありますが、体の大きさに合ったものを選びましょう。
トイレには専用のトイレ砂やペットシーツを使用します。
猫砂は誤飲すると危険なものもあるため、うさぎ専用品がおすすめです。
③ 給水ボトル・給水器
新鮮な水は毎日欠かせません。
主に
- ボトルタイプ
- お皿タイプ
があります。
衛生面ではボトルタイプが人気ですが、お皿の方が自然な姿勢で飲めるため、両方試して愛うさぎに合うものを選ぶのも良いでしょう。
④ 牧草入れ
牧草を床に直接置くと汚れやすくなります。
専用の牧草フィーダーを使うことで、
- 清潔
- 食べやすい
- 無駄が少ない
というメリットがあります。
⑤ 食器
ペレットを入れる食器です。
軽いプラスチック製よりも、
- 陶器製
- 重量のある食器
の方がひっくり返されにくくおすすめです。
⑥ キャリーケース
病院や災害時の避難に必要です。
普段からキャリーに慣れさせておくことで、移動時のストレスを減らせます。
うさぎの主食は何?
多くの人が
「ニンジンを食べる動物」
というイメージを持っています。
しかし、実際の主食は違います。
主食は牧草
うさぎにとって最も重要なのは
牧草(チモシーなど)
です。
理想は
食べ放題
にすることです。
なぜ牧草が重要なの?
理由はたくさんあります。
歯が伸び続ける
うさぎの歯は一生伸びます。
牧草を噛むことで自然に歯が削られます。
牧草不足になると
- 不正咬合
- 食欲低下
- 病気
につながります。
胃腸の健康維持
牧草には食物繊維が豊富です。
腸をしっかり動かすことで
- 毛球症予防
- うっ滞予防
- 消化促進
に役立ちます。

ペレットの与え方
ペレットは栄養補助食です。
牧草が主食であり、
ペレットは補助という考え方になります。
与え過ぎると
- 肥満
- 牧草を食べなくなる
ことがあります。
年齢や体重に合わせた量を守りましょう。
おやつは必要?
おやつは必須ではありません。
与える場合は
- リンゴ
- イチゴ
- バナナ
- 乾燥野菜
などを少量にしましょう。
砂糖が多いものは与え過ぎないことが大切です。
与えてはいけない食べ物
うさぎには危険な食材があります。
代表例
- ネギ
- 玉ねぎ
- にんにく
- アボカド
- チョコレート
- コーヒー
- アルコール
- お菓子
- パン
- 人間用のおやつ
これらは中毒や消化器障害を引き起こす可能性があります。

部屋んぽ(室内運動)の重要性
ケージだけでは運動不足になります。
毎日1〜2時間程度、
安全な部屋で自由に遊ばせましょう。
これを
部屋んぽ
と呼びます。
部屋んぽで注意すること
うさぎは何でも噛みます。
特に危険なのは
- 電源コード
- スマホ充電器
- 家具
- 壁紙
- 観葉植物
- ビニール袋
感電や誤飲事故を防ぐため、事前に片付けておきましょう。
温度管理がとても重要
うさぎは暑さが苦手です。
理想的な室温は
18〜24℃程度
湿度は
40〜60%
が目安です。
夏はエアコンを使い、
冬は急激な温度変化を避けましょう。
毎日のお世話
毎日行うことはそれほど多くありません。
朝
- 水交換
- 牧草補充
- ペレット
- 健康チェック
夜
- 部屋んぽ
- トイレ掃除
- ケージ掃除
- 水交換
これだけでも十分です。
健康チェック
毎日確認したいポイント
- ご飯を食べているか
- 水を飲んでいるか
- フンの量
- 尿の色
- 元気に動くか
- 呼吸は正常か
うさぎは体調不良を隠す動物です。
少しでも
「いつもと違う」
と思ったら早めに動物病院を受診しましょう。
ブラッシング
短毛種でも必要です。
特に換毛期は大量の毛が抜けます。
飲み込んだ毛は毛球症の原因になります。
目安
- 普段:週1〜2回
- 換毛期:毎日
爪切り
野生では自然に削れますが、
室内では伸び続けます。
1〜2か月に1回程度が目安です。
自信がない場合は動物病院やペットショップで切ってもらいましょう。
うさぎがかかりやすい病気
代表的な病気には次のようなものがあります。
不正咬合
歯が正常に噛み合わず、食事ができなくなる病気です。
胃腸うっ滞
消化管の動きが低下する病気で、食欲不振やフンの減少が見られます。うさぎでは緊急性が高いこともあるため、早めの受診が重要です。
毛球症
飲み込んだ毛が胃や腸で問題を起こすことがあります。近年では、毛そのものだけでなく胃腸うっ滞など複数の要因が関わると考えられています。
外耳炎
耳を頻繁にかく、頭を振るなどの症状が見られます。特に垂れ耳の品種は耳の中が蒸れやすいため注意しましょう。
動物病院選びも重要
うさぎは犬・猫とは診療内容が異なることがあります。
そのため、
エキゾチックアニマルやうさぎの診療経験が豊富な動物病院を事前に探しておくと安心です。
迎える前に、
- 診療時間
- 夜間対応
- 緊急時の連絡先
を確認しておくと万一の際にも落ち着いて対応できます。
第2回まとめ
うさぎを健康に育てるためには、ケージやトイレなどの飼育用品だけでなく、牧草中心の食事、適切な温度管理、毎日の健康チェック、部屋んぽによる運動が欠かせません。
犬や猫とは異なる習性を理解し、日々の小さな変化に気づくことが長生きにつながります。
**次回(第3回)**では、「うさぎを飼うメリット・デメリット」「初心者におすすめの人気品種ランキング」「飼育にかかる費用」「よくある質問(Q&A)」を紹介し、記事全体を総まとめします。