近年、多くのスマートフォンで採用が進んでいる「eSIM(イーシム)」。
携帯ショップやオンラインでスマホを契約すると、「eSIMで契約できます」「SIMカード不要です」と案内されることも増えてきました。しかし、初めて利用する人の中には、
- eSIMは何枚まで登録できるの?
- 物理SIMとどう違うの?
- 複数回線を使えるの?
- 楽天モバイルと他社を同時に使えるの?
といった疑問を持つ人も多いでしょう。
実はeSIMは、1枚のSIMカードしか入らない従来のSIMとは大きく異なり、複数の契約情報を保存できるという特徴があります。
今回は、eSIMの基本知識から、1台のスマホに登録できる枚数、同時利用できる回線数、メリット・デメリットまで詳しく解説します。

eSIMとは?
まずはeSIMについて簡単に説明します。
eSIMとは、
スマートフォン本体に内蔵されたSIM機能
のことです。
従来のSIMカードは、
- nanoSIM
- microSIM
- 標準SIM
などの物理カードをスマホに挿入して利用していました。
一方でeSIMはカードを差し込む必要がありません。
携帯会社から発行されたQRコードやプロファイル情報をダウンロードすることで通信が利用できるようになります。
つまり、
- SIMカード不要
- オンライン契約との相性が良い
- 即日開通できる
という特徴があります。
eSIMは1台に何枚登録できるの?
結論から言うと、
機種によって異なる
というのが正しい答えです。
eSIMには、
- 保存できる枚数
- 同時利用できる枚数
の2種類があります。
多くの人が混同しやすいポイントなので、それぞれ説明します。
eSIMは複数枚保存できる
最近のスマートフォンでは、
10枚以上のeSIMプロファイル
を保存できる機種が増えています。
例えばiPhoneでは、
- iPhone XS
- iPhone XR
- iPhone 11以降
などでeSIMに対応しています。
iPhoneは複数のeSIMプロファイルを保存可能です。
保存したプロファイルは必要に応じて切り替えられます。
例として、
- 楽天モバイル
- ahamo
- povo
- LINEMO
- 海外旅行用eSIM
などを1台に登録しておき、必要なときだけ有効化できます。
保存できる枚数の目安
機種によって違いますが、
一般的には
- 5~10件以上
- 8件以上
- 10件以上
保存できるスマホが主流です。
特に近年のハイエンドスマホでは、
20件近く登録できるケースもあります。
ただし、
メーカーが公式に上限を公表していない場合もあります。
そのため、
「大量に保存できる」
と考えておけば問題ありません。
同時利用できる回線数は別
ここが重要です。
eSIMを10枚保存できても、
10回線同時利用できるわけではありません。
多くのスマホでは、
同時利用は2回線まで
となっています。
デュアルSIMとは?
デュアルSIMとは、
2つの電話番号や通信回線を同時利用できる機能です。
例えば、
- 楽天モバイル
- ahamo
を1台で同時利用できます。
設定例としては、
電話:楽天モバイル
データ通信:ahamo
といった使い方も可能です。
iPhoneの場合
現在販売されているiPhoneは、
物理SIM+eSIM
または
eSIM+eSIM
で利用できます。
例えば、
- 主回線:楽天モバイル
- 副回線:povo
という運用も可能です。
仕事用とプライベート用で電話番号を分けたい人にも人気です。
Androidの場合
Androidはメーカーによって仕様が異なります。
例えば、
- Google Pixel
- Samsung Galaxy
- Xperia
- AQUOS
などではeSIM対応モデルが増えています。
最近の機種では、
デュアルSIM対応
が一般的になっています。
ただし、
- eSIM+nanoSIM
- eSIM+eSIM
の対応状況は機種ごとに違います。
購入前に確認しておきましょう。
iPhoneは何枚のeSIMを登録できる?
Appleによると、
iPhoneでは複数のeSIMを保存可能です。
最新機種では、
8件以上のeSIMを保存できる
とされています。
また、
利用する回線は設定画面から簡単に切り替えられます。
海外旅行時にも便利です。
Androidは何枚まで登録可能?
Androidはメーカーごとに異なります。
一般的には、
- 5件以上
- 8件以上
- 10件以上
保存できるケースが多いです。
Google Pixelシリーズも複数のeSIM保存に対応しています。
eSIMを複数保存するメリット
1. 回線切り替えが簡単
従来は、
SIMカードを抜き差し
する必要がありました。
eSIMなら設定画面だけで切り替え可能です。
2. 海外旅行で便利
海外用eSIMを登録しておけば、
現地到着後すぐに通信できます。
SIMカード購入の必要がありません。
3. 通信障害対策になる
例えば、
- 楽天モバイル
- povo
を登録しておけば、
片方で障害が起きてももう一方を利用できます。
災害時にも役立ちます。
4. オンライン契約との相性が良い
eSIMなら、
申し込みから開通まで数十分程度で完了するケースもあります。
SIMカードの郵送を待つ必要がありません。
eSIMを複数保存するデメリット
1. 機種変更時に再設定が必要
物理SIMなら差し替えるだけですが、
eSIMは再発行手続きが必要になる場合があります。
2. 初心者には少し難しい
QRコード読み込みやプロファイル設定など、
慣れていない人には難しく感じることがあります。
3. 一部の格安SIMでは手続きが異なる
通信会社によって、
- 再発行手数料
- 開通方法
- 切り替え方法
が異なります。
事前確認が重要です。
eSIMと物理SIMはどちらが良い?
これは利用スタイルによります。
eSIMがおすすめな人
- オンライン契約中心
- 海外旅行が多い
- 複数回線を使いたい
- SIMカード管理が面倒
物理SIMがおすすめな人
- 機種変更が多い
- 設定が苦手
- シンプルに使いたい
今後はeSIMが主流になる?
世界的にはeSIM化が進んでいます。
特にアメリカでは、
一部のiPhoneがeSIM専用モデルとして販売されています。
今後、
- オンライン契約増加
- 即日開通需要
- SIMカード削減
などの理由から、
eSIM利用者はさらに増えると考えられています。
一方で日本では、
まだ物理SIM利用者も多いため、
しばらくは
- eSIM
- nanoSIM
の併用が続くでしょう。
eSIM利用時の注意点
eSIMを利用する際は、
以下を確認しましょう。
- スマホがeSIM対応か
- SIMロックが解除されているか
- 利用したい通信会社がeSIM対応か
- 機種変更時の再発行方法
特に中古スマホ購入時は要注意です。
eSIM非対応モデルも存在します。
まとめ
スマホのeSIMは、
1台に複数枚のプロファイルを保存できます。
一般的には、
- 5~10件以上保存可能
- 最新機種ではさらに多く保存可能
となっています。
ただし、
保存できる枚数と同時利用できる回線数は別です。
多くのスマホでは、
- eSIMを複数保存可能
- 同時利用は2回線程度
という仕様になっています。
eSIMは、
- オンライン契約が簡単
- 海外利用に便利
- デュアルSIM運用しやすい
- 通信障害対策になる
といったメリットがあります。
今後はさらに普及が進むと予想されるため、スマホの買い替えを検討している人は、eSIM対応機種を選んでおくと将来的にも安心でしょう。
「eSIMは1枚しか使えない」と思われがちですが、実際には複数の回線情報を保存できる便利な仕組みです。用途に応じて使い分けることで、スマホをより快適に活用できるようになります。