スマホのメッセージアプリといえば、日本では圧倒的にLINEが主流です。しかし近年、「RCS(Rich Communication Services)」という次世代メッセージ規格が急速に注目を集めています。

特に、Google主導のRCS普及とAppleの対応開始により、

「RCSはLINEに代わる標準メッセージ基盤になるのか?」

という議論が本格化しています。

今回は、RCSとLINEを機能・セキュリティ・ビジネス用途・将来性まで徹底比較します。

第1章:RCSとLINEとは何か?基本の整理

RCSとは?

**RCS(Rich Communication Services)**は、従来のSMSを進化させた国際標準メッセージ規格です。

  • 電話番号ベース
  • 画像・動画送信対応
  • 既読表示あり
  • グループチャット可能
  • 暗号化対応(実装依存)

Androidでは**Google**の「Google Messages」が標準対応しています。

近年は**Apple**もiOSでRCS対応を開始しました。

LINEとは?

LINEは、**LINEヤフー**が提供するメッセージアプリです。

日本ではインフラ級の普及率を誇り、

  • メッセージ
  • 音声通話
  • ビデオ通話
  • スタンプ
  • 決済(LINE Pay)
  • ニュース配信
  • ゲーム

など、単なるチャットを超えた「スーパーアプリ」に進化しています。

第2章:機能比較(個人利用)

1. アカウント方式

項目RCSLINE
登録方式電話番号のみ電話番号+LINEアカウント
ID検索不要必要
アプリDL基本不要(標準)必須

解説

RCSは電話番号がそのままIDになります。
一方、LINEは独自アカウント制。

手軽さではRCSが有利です。

2. メッセージ機能

機能RCSLINE
テキスト
画像
動画
ファイル送信
スタンプ△(限定)◎(豊富)
既読表示
入力中表示
グループ

解説

基本機能はほぼ同等です。

しかし、エンタメ要素(スタンプ・着せ替え)はLINEが圧勝です。

3. 通話機能

機能RCSLINE
音声通話×(別機能)
ビデオ通話×
グループ通話×

RCSは「メッセージ規格」であり、通話機能は含みません。
通話まで含めるとLINEのほうが強力です。

第3章:セキュリティ比較

暗号化

  • RCS:エンドツーエンド暗号化(Google実装)
  • LINE:エンドツーエンド暗号化(Letter Sealing)

理論上は同等レベル。

ただしRCSは実装によって暗号化の有無が変わるため、統一性ではLINEが安定しています。

フィッシング耐性

RCS Business Messagingでは企業認証バッジ表示が可能。

SMSより安全性は向上しています。

しかし、日本ではフィッシング被害は依然としてLINEのほうが多いのが現状です。

第4章:ビジネス用途比較

LINE公式アカウント

LINEはすでに

  • 店舗予約
  • EC連携
  • クーポン配信
  • チャット接客

など、完成されたビジネス基盤があります。

RCS Business Messaging

RCSでは、

  • ボタン付きメッセージ
  • 商品カルーセル表示
  • チャットボット
  • 配達通知
  • 航空券情報表示

などが可能。

海外では航空会社や銀行が積極導入しています。

ビジネス面の結論

  • 日本市場 → LINEが圧倒的優位
  • グローバル標準 → RCSが有利

第5章:普及率の比較

日本

  • LINE利用率:約90%以上
  • RCS認知度:まだ低い

LINEは事実上の生活インフラです。

世界

世界的には、

  • AndroidユーザーはRCS対応増加
  • iPhoneもRCS対応開始

今後は「SMSがRCSへ完全移行」する可能性が高いです。

第6章:将来性比較

RCSの強み

  • OS標準
  • 電話番号直結
  • 国際規格
  • Apple対応開始

→ インフラ級になる可能性

LINEの強み

  • 日本で圧倒的シェア
  • スーパーアプリ化
  • 決済・ニュース・ゲーム連携
  • 文化として定着

→ 日本国内では当面安泰

第7章:決定的な違い「思想」

RCSの思想

「通信規格としての標準化」

オープン規格であり、アプリではなく“インフラ”。

LINEの思想

「アプリ経済圏」

広告・スタンプ・課金・決済まで含めた巨大プラットフォーム。

第8章:RCSがLINEを超える可能性はあるか?

日本では?

正直、短期的にはほぼ不可能。

理由:

  • 文化として定着
  • 友達全員がLINE利用
  • スタンプ文化

世界では?

可能性は高い。

理由:

  • SMSの後継として標準化
  • Apple対応でiPhoneとAndroidの壁が崩壊
  • 企業導入が進む

第9章:RCSとLINEの最終比較まとめ

項目RCSLINE
電話番号のみ利用
標準搭載×
通話機能×
スタンプ
ビジネス基盤(日本)
国際標準×
将来のインフラ性

最終結論

日本国内

LINEが圧倒的優位。生活インフラ。

グローバル視点

RCSが次世代標準通信になる可能性大。

まとめ

RCSとLINEは、似ているようで根本的に違います。

  • LINE=完成されたスーパーアプリ
  • RCS=標準通信インフラ

今後は、

  • 友達との日常連絡 → LINE
  • 企業連絡・国際標準通信 → RCS

という棲み分けが進む可能性が高いでしょう。

By ぱんだ

白黒うさぎを飼っている30代の独身男のぱんだです。 通信携帯業界に約10年以上携わったガジェット好き。 今後、通信系の経歴を活かし、情報発信やうさぎ、自分の趣味も数多くあり新しいお得な情報を分かりやすくお届けします。

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