インターネット回線にはさまざまな種類がありますが、一般家庭やスマホユーザーにとって特に重要なのが「光回線」と「モバイル回線」です。
どちらもインターネットに接続するための回線ですが、仕組み・速度・安定性・料金・用途は大きく異なります。
今回は、
- 光回線とは何か
- モバイル回線とは何か
- 両者の技術的な違い
- 速度・安定性・料金の比較
- どちらを選ぶべきか
まで、初心者向けに徹底解説します。

1. 光回線とは何か?
■ 光回線の基本概念
光回線とは、光ファイバーケーブル(光ファイバー)を使ってデータ通信を行う固定インターネット回線のことです。
代表的なサービスには以下があります。
- フレッツ光(NTT東西)
- ドコモ光
- auひかり
- ソフトバンク光
- NURO光
- 各地域の電力系光回線(eo光、コミュファ光など)
光回線は、主に自宅やオフィスなど固定された場所に引き込んで利用します。
■ 光ファイバーの仕組み
光回線の最大の特徴は、電気信号ではなく光信号で通信することです。
光ファイバーはガラスやプラスチックでできた非常に細い繊維で、内部をレーザー光が反射しながら進みます。
この仕組みにより、
- 非常に高速
- ノイズに強い
- 長距離でも減衰が少ない
というメリットがあります。
2. モバイル回線とは何か?
■ モバイル回線の基本概念
モバイル回線とは、携帯電話基地局(基地局アンテナ)と無線通信を行うインターネット回線のことです。
スマホ・タブレット・モバイルルーター・ホームルーターなどで利用されます。
代表的な通信方式は以下です。
- 4G LTE
- 5G
- 将来的な6G
■ モバイル回線の通信方式
モバイル回線は、基地局と端末が電波(電磁波)で通信します。
基地局からスマホやルーターへ電波が飛び、データがやり取りされます。
特徴は、
- ケーブル不要
- 移動しながら利用可能
- 屋外でも使える
という点です。
3. 光回線とモバイル回線の技術的な違い
ここが本質的な違いです。
| 項目 | 光回線 | モバイル回線 |
|---|---|---|
| 通信媒体 | 光ファイバー(有線) | 電波(無線) |
| 接続場所 | 固定(自宅・オフィス) | どこでも(基地局圏内) |
| 物理的安定性 | 非常に高い | 環境の影響を受ける |
| 同時利用者の影響 | 比較的少ない | 大きく影響 |
4. 通信速度の違い
■ 理論上の最大速度
| 回線 | 最大速度(理論値) |
|---|---|
| 光回線(1Gbps) | 下り1Gbps |
| 光回線(10Gbps) | 下り10Gbps |
| 4G LTE | ~150Mbps程度 |
| 5G(Sub6) | ~1~2Gbps |
| 5G(ミリ波) | 10Gbps以上 |
※理論値と実測値は大きく異なります。
■ 実際の体感速度
一般家庭での平均的な実測値は以下の通りです。
- 光回線:200~800Mbps
- 4G LTE:10~100Mbps
- 5G:50~500Mbps(地域差が大きい)
平均的には光回線のほうが圧倒的に高速かつ安定です。
5. 安定性(Ping・遅延)の違い
■ Ping(応答速度)とは?
Pingとは、通信の遅延時間を示す指標です。
オンラインゲームやビデオ会議では非常に重要です。
■ 光回線のPing
- 5~20ms程度
- 非常に安定
- ゲーム・配信・テレワークに最適
■ モバイル回線のPing
- 20~80ms程度(5Gでも変動)
- 電波状況に大きく依存
- 混雑時に遅延が増大
低遅延性は光回線の圧勝です。
6. 通信の安定性と障害耐性
■ 光回線の安定性
光回線は物理ケーブルで直接接続されるため、
- 電波干渉なし
- 天候の影響ほぼなし
- 建物の構造の影響なし
という強力な安定性があります。
■ モバイル回線の不安定要因
モバイル回線は以下の影響を受けます。
- 天候(大雨・雷)
- 建物の壁・地下・高層階
- 利用者集中(夜間・イベント)
- 基地局との距離
そのため速度が大きく変動します。
7. 料金の違い
■ 光回線の料金相場(日本)
- 戸建て:5,000~7,000円
- マンション:3,000~5,000円
- 工事費:0~30,000円(キャンペーンで無料が多い)
■ モバイル回線の料金相場
スマホ回線
- 3,000~7,000円(データ容量に依存)
モバイルルーター・ホームルーター
- 4,000~6,000円
- データ無制限プランが多い
■ コスパ比較
| 項目 | 光回線 | モバイル回線 |
|---|---|---|
| 月額料金 | やや高め | 似た水準 |
| 通信品質 | 非常に高い | 不安定 |
| コスパ | ◎ | △ |
8. データ容量制限の違い
■ 光回線は基本的に無制限
光回線は固定回線のため、
- 事実上データ無制限
- テラバイト級の通信も可能
※一部プロバイダは公平利用制限あり。
■ モバイル回線の制限
モバイル回線は、
- 月間データ容量制限
- 無制限でも速度制限あり(混雑時)
という制約があります。
9. 利用シーン別の最適解
■ 光回線が向いている人
- 家で動画を大量視聴
- オンラインゲームをする
- YouTube配信・テレワーク
- 家族で複数端末利用
- NAS・クラウドバックアップ
- スマートホーム機器多数
👉 固定拠点で高品質通信が必要な人
■ モバイル回線が向いている人
- 外出先でネットを使う
- 引っ越しが多い
- 工事をしたくない
- 一人暮らしで通信量が少ない
- サブ回線として使いたい
👉 可搬性・手軽さ重視の人
10. ホームルーターという中間的存在
近年人気なのが「ホームルーター」です。
- ドコモ home 5G
- WiMAX
- ソフトバンクAir
これはモバイル回線を家庭用に使う固定ルーターで、
- 工事不要
- コンセントに挿すだけ
という利点がありますが、
品質は光回線には及びません。
11. 光回線とモバイル回線の未来
■ 光回線の進化
- 10Gbpsの普及
- 25G/100G PONの研究
- 低遅延通信の高度化
■ モバイル回線の進化
- 5Gの全国展開
- 5G SA(スタンドアロン)
- 6G(2030年代予定)
モバイル回線は速度面で光回線に近づきつつありますが、
物理的な無線の制約は根本的に消えません。
12. 光回線 vs モバイル回線の本質的な違い(超重要)
■ 物理層の違いがすべてを決める
光回線は「有線」、モバイル回線は「無線」です。
通信技術の本質は物理法則に支配されるため、
- 有線は帯域が広く安定
- 無線は帯域が有限で不安定
という構造は今後も変わりません。
13. よくある誤解
■ 誤解1:5Gなら光回線はいらない
→ 誤り
5Gは高速ですが、混雑・遮蔽・制限の問題があります。
■ 誤解2:無制限プランなら固定回線不要
→ 誤り
無制限でも公平利用制限・速度制御があります。
■ 誤解3:光回線は古い技術
→ 誤り
光通信は現在も進化中で、インターネットの基盤技術です。
まとめ:光回線とモバイル回線の違い
最後に重要ポイントをまとめます。
✅ 光回線の特徴
- 光ファイバーによる有線通信
- 高速・低遅延・超安定
- データ無制限
- 固定利用向け
✅ モバイル回線の特徴
- 電波による無線通信
- どこでも使える
- 速度・安定性は環境依存
- データ制限あり
✅ 結論(超簡単)
👉 家のメイン回線 → 光回線が最強
👉 外出用・手軽さ → モバイル回線が最強