1. はじめに:USB4とThunderbolt 4は何が違うのか?

USB4とThunderbolt 4は、どちらも次世代の高速インターフェース規格として登場しました。
外見は同じUSB Type-C端子を使い、最大40Gbpsの転送速度を持つため、
「結局何が違うの?」と疑問に思う人が非常に多い規格です。

結論から言うと:

  • USB4=汎用標準規格(必須要件が緩い)
  • Thunderbolt 4=厳格なプレミアム規格(高性能保証)

という関係です。

2. USB4とは何か?基本概要

● USB4の誕生背景

USB4は2019年に策定されたUSBの最新世代規格です。
従来のUSB 3.xの複雑な命名問題を解決し、Thunderbolt技術を統合するために開発されました。

USB4はIntelのThunderbolt 3仕様を基にUSB-IF(USB Implementers Forum)が策定しました。

● USB4の主な特徴

  • 最大転送速度:40Gbps
  • USB Type-C専用
  • PCIe・DisplayPortトンネリング対応
  • Thunderbolt 3互換
  • USB Power Delivery対応

USBは単なる周辺機器接続規格から、
高速データ通信バス規格へ進化しました。

3. Thunderbolt 4とは何か?基本概要

● Thunderboltの歴史

ThunderboltはIntelが開発した高速I/O規格です。

  • Thunderbolt 1(2011年):10Gbps
  • Thunderbolt 2(2013年):20Gbps
  • Thunderbolt 3(2015年):40Gbps(USB-C採用)
  • Thunderbolt 4(2020年):40Gbps

Thunderbolt 4は速度面ではThunderbolt 3と同じですが、機能要件が大幅に強化されています。

● Thunderbolt 4の主な特徴

  • 最大転送速度:40Gbps(必須)
  • PCIe帯域32Gbps必須
  • デュアル4Kまたは8K出力対応
  • デイジーチェーン対応(最大6台)
  • 厳格な認証制度
  • 高セキュリティ(DMA保護)

**「高性能が保証されたUSB-C規格」**と言えます。

4. USB4とThunderbolt 4の根本的な違い

■ ① 規格団体の違い

規格管理団体
USB4USB-IF(業界標準団体)
Thunderbolt 4Intel

USB4はオープン規格、ThunderboltはIntel主導のプレミアム規格です。

■ ② 必須仕様の違い(最重要ポイント)

● USB4は「最大40Gbps(任意)」

USB4は仕様上40Gbpsまで対応できますが、
必ず40Gbpsである必要はありません

実際には:

  • USB4 20Gbps製品
  • USB4 40Gbps製品

の両方が存在します。

● Thunderbolt 4は「必ず40Gbps」

Thunderbolt 4は40Gbpsが必須条件です。
速度に関しては最低保証があります。

■ ③ PCIe帯域(外付けSSD・GPU性能)

USB4

  • PCIe帯域は必須ではない
  • 速度は実装次第で低下する可能性あり

Thunderbolt 4

  • PCIe 32Gbps必須
  • 外付けSSD・外付けGPUで最大性能保証

👉 ストレージ・GPU用途ならThunderbolt 4が有利

■ ④ 映像出力要件の違い

USB4

  • DisplayPort Alt Modeはオプション
  • モニター出力機能は必須ではない

Thunderbolt 4

  • デュアル4Kまたは8K出力必須
  • マルチディスプレイ用途に強い

■ ⑤ デイジーチェーン接続

USB4

  • 対応は任意

Thunderbolt 4

  • 最大6台のデイジーチェーン必須

(外付けSSD、モニター、ドックなどを数珠つなぎ可能)

■ ⑥ セキュリティ機能

Thunderbolt 4はDMA攻撃対策が必須です。
USB4は実装次第です。

5. 転送速度の違い(理論値と実効値)

規格最大理論速度実効速度の目安
USB4 20Gbps20Gbps約1.6GB/s
USB4 40Gbps40Gbps約3.2GB/s
Thunderbolt 440Gbps(必須)約3.2GB/s

👉 実効性能はUSB4の実装次第で大きく変わるのがポイント。

6. コネクタ形状は同じ(USB-C)

USB4もThunderbolt 4も、物理的な端子は同じです。

  • USB Type-C形状
  • 見た目だけでは判別不可

そのため、ユーザーの混乱が非常に大きい規格でもあります。

7. ケーブルの違い(超重要)

■ USB4ケーブル

  • 20Gbps対応
  • 40Gbps対応
  • 電力対応はケーブル次第

■ Thunderbolt 4ケーブル

  • 40Gbps必須
  • 100W以上対応
  • Intel認証必須

👉 ケーブル性能もThunderboltの方が保証されている

8. 互換性の違い

● USB4の互換性

  • USB 3.x
  • USB 2.0
  • Thunderbolt 3

に対応(実装依存あり)。

● Thunderbolt 4の互換性

  • USB4
  • Thunderbolt 3
  • USB 3.x
  • USB 2.0

👉 Thunderbolt 4は下位互換性が非常に強い

9. USB4とThunderbolt 4の用途別比較

■ 外付けSSD

  • USB4:性能は製品次第
  • Thunderbolt 4:最大性能保証

👉 プロ用途はThunderbolt 4推奨

■ 外付けGPU(eGPU)

  • USB4:対応は限定的
  • Thunderbolt 4:正式対応

👉 ゲーミング・クリエイター用途はThunderbolt必須

■ モニター接続

  • USB4:機能は製品次第
  • Thunderbolt 4:デュアル4K保証

👉 デスクトップ用途ならThunderbolt有利

■ ドッキングステーション

  • USB4:廉価モデル向け
  • Thunderbolt 4:高性能ドック向け

10. コストの違い

規格コスト
USB4安い
Thunderbolt 4高い

理由:

  • Intel認証コスト
  • 高性能部品必須
  • 厳格なテスト

👉 Thunderboltは「プレミアム規格」

11. USB4とThunderbolt 4の命名の罠

ユーザーが混乱する理由:

  • USB4=必ず40Gbpsではない
  • Thunderbolt 4=必ず40Gbps
  • 両方USB-C形状

見た目では性能が分からないという最大の問題があります。

12. USB4 Version 2.0とThunderbolt 5

● USB4 v2

  • 最大80Gbps
  • 双方向120Gbps

● Thunderbolt 5

  • 最大80Gbps(最大120Gbpsブースト)
  • プロ用途強化

👉 今後もUSBとThunderboltは並行進化します。

13. どちらを選ぶべきか?用途別結論

■ 一般ユーザー

👉 USB4で十分

  • 外付けSSD
  • 充電
  • モニター接続

■ クリエイター・エンジニア

👉 Thunderbolt 4推奨

  • 4K/8K編集
  • 大容量データ転送
  • 外付けGPU

■ ゲーマー(ノートPC+eGPU)

👉 Thunderbolt 4必須

14. USB4 vs Thunderbolt 4の本質的な思想の違い

● USB4

  • 民生向け標準規格
  • コスト重視
  • 実装自由度が高い

● Thunderbolt 4

  • プロ向け規格
  • 性能保証
  • 厳格な仕様

👉 USB4は「幅広く使う規格」
👉 Thunderbolt 4は「最高性能を保証する規格」

15. よくある誤解

誤解1:USB-Cなら高速

→ ❌ 間違い
USB-Cは端子形状であり速度ではない。

誤解2:USB4とThunderbolt 4は同じ

→ ❌ 間違い
Thunderbolt 4はUSB4の上位規格的存在。

誤解3:ケーブルはどれでも同じ

→ ❌ 間違い
ケーブルで速度が10倍以上変わる。

まとめ:USB4とThunderbolt 4の決定的違い

■ 最大の違い

👉 「必須仕様の厳しさ」

項目USB4Thunderbolt 4
最大速度最大40Gbps(任意)40Gbps必須
PCIe帯域任意32Gbps必須
映像出力任意デュアル4K必須
デイジーチェーン任意必須
認証制度なしあり
価格安い高い

■ 結論

  • USB4は「次世代の標準USB」
  • Thunderbolt 4は「最高性能保証付きUSB-C」

用途と予算に応じて選ぶのが最適です。

By ぱんだ

白黒うさぎを飼っている30代の独身男のぱんだです。 通信携帯業界に約10年以上携わったガジェット好き。 今後、通信系の経歴を活かし、情報発信やうさぎ、自分の趣味も数多くあり新しいお得な情報を分かりやすくお届けします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です