原因の切り分けから今すぐできる対処法、根本的な改善策まで
インターネットは、今や私たちの生活に欠かせないインフラです。
しかし、「Wi-Fiが突然繋がらなくなった」「通信速度が極端に遅い」「動画が止まる」「オンライン会議が途切れる」といったトラブルは、多くの人が一度は経験したことがあるでしょう。
Wi-Fiトラブルは一見難しそうに見えますが、原因を正しく切り分ければ、多くの場合は自分で改善できます。
今回は、Wi-Fiが繋がらない・遅いときに考えられる原因と、その具体的な改善方法を、初心者にも分かるよう丁寧に解説します。

1. Wi-Fiトラブルの代表的な症状
まずは、よくあるWi-Fiトラブルの症状を整理しておきましょう。
- Wi-Fiマークは出ているがインターネットに繋がらない
- 特定の部屋だけ通信が遅い・圏外になる
- 夜になると急に速度が落ちる
- スマホは繋がるが、パソコンは繋がらない
- 動画視聴やオンラインゲーム中に頻繁に途切れる
これらの症状は、同じように見えても原因が異なることが多いため、順番に確認していくことが重要です。
2. まず最初に確認すべき基本チェック項目
2-1. ルーター・ONU・モデムの再起動
最も基本で、かつ効果が高いのが機器の再起動です。
手順
- ルーターの電源を切る
- ONU(光回線終端装置)やモデムの電源を切る
- 30秒〜1分ほど待つ
- ONU → ルーターの順に電源を入れる
長時間稼働していると、内部処理が不安定になることがあり、再起動だけで改善するケースは非常に多いです。
2-2. インターネット回線自体が障害を起こしていないか
Wi-Fiの問題ではなく、回線事業者側の障害という可能性もあります。
- 他の端末でも同時に繋がらない
- ルーターのランプが異常点灯している
- 公式サイトやSNSで障害情報が出ている
この場合、ユーザー側でできることは限られるため、復旧を待つ必要があります。

3. Wi-Fiが「繋がらない」場合の主な原因と改善策
3-1. Wi-Fiの電波が届いていない
原因
- ルーターから距離が遠い
- 壁や床が多い
- 鉄筋コンクリート住宅
改善方法
- ルーターを家の中央・高い位置に置く
- 床に直置きしない
- 水槽、電子レンジ、金属製家具の近くを避ける
Wi-Fiは障害物に弱い電波のため、設置場所だけで通信品質が大きく変わります。
3-2. SSIDやパスワードの入力ミス
特に初期設定時によくあるトラブルです。
- 大文字・小文字の違い
- 「0(ゼロ)」と「O(オー)」の見間違い
- 不要なスペースが入っている
一度登録を削除して、再入力することで解決する場合があります。
3-3. 接続台数の上限に達している
Wi-Fiルーターには、同時接続できる台数の上限があります。
- スマホ
- パソコン
- タブレット
- テレビ
- ゲーム機
- スマート家電
これらが同時に接続されていると、新しい端末が繋がらなくなることがあります。
改善策
- 使っていない端末のWi-Fiをオフ
- 古いルーターの場合は買い替えを検討
4. Wi-Fiが「遅い」場合の原因と改善方法
4-1. 周波数帯(2.4GHz / 5GHz)の問題
Wi-Fiには主に2つの周波数帯があります。
| 周波数帯 | 特徴 |
|---|---|
| 2.4GHz | 電波が遠くまで届くが混雑しやすい |
| 5GHz | 高速だが障害物に弱い |
改善方法
- ルーターの設定で5GHzに接続する
- 部屋が遠い場合は2.4GHzを使う
環境に応じて使い分けることが重要です。
4-2. 電波干渉が起きている
以下の機器はWi-Fiと干渉しやすいです。
- 電子レンジ
- Bluetooth機器
- ワイヤレス電話
- 近隣のWi-Fiルーター
改善方法
- ルーターのチャンネルを変更
- 5GHz帯を使用
- ルーターの設置場所を変更
4-3. ルーターの性能不足・老朽化
古いルーターでは、最新の通信規格に対応していない場合があります。
目安
- 使用年数が5年以上
- Wi-Fi 4(802.11n)までしか対応していない
改善方法
- Wi-Fi 6 / Wi-Fi 6E / Wi-Fi 7対応ルーターに買い替え
特に複数人で同時に使う家庭では、性能差が顕著に現れます。
5. 特定の端末だけ遅い・繋がらない場合
5-1. 端末側の問題
- OSやドライバーが古い
- 一時的な不具合
- ストレージ不足
改善方法
- 端末の再起動
- OS・ドライバーの更新
- 不要なアプリの削除
5-2. セキュリティソフト・VPNの影響
セキュリティソフトやVPNは、通信速度を低下させることがあります。
- 一時的にオフにして確認
- 設定の見直し
6. 家全体のWi-Fi環境を改善する方法
6-1. 中継機・メッシュWi-Fiの導入
中継機
- 電波を中継して範囲を拡大
- 比較的安価
メッシュWi-Fi
- 家全体を網状にカバー
- 大きな家や2階建て以上に最適
6-2. 有線接続を併用する
- デスクトップPC
- ゲーム機
- テレビ
これらはLANケーブル接続にすることで、速度と安定性が大幅に向上します。
7. 回線自体の見直しも検討しよう
どれだけWi-Fi環境を改善しても、回線速度が遅い場合は限界があります。
- 契約プランが低速
- 利用者が多い時間帯に弱い回線
改善策
- IPv6(IPoE)対応回線に変更
- 1Gbps → 10Gbpsプランへの変更
- 回線事業者の乗り換え
8. まとめ:Wi-Fiトラブルは順番に潰せば必ず改善できる
Wi-Fiが繋がらない・遅いときは、焦らず次の順で確認しましょう。
- 再起動
- 回線障害の確認
- ルーターの設置場所
- 周波数帯・チャンネル
- ルーター性能
- 端末側の問題
- 回線そのものの見直し
多くのトラブルは、基本的な対処だけで解決します。
本記事を参考に、快適で安定したWi-Fi環境を手に入れてください。