iPhoneを使用していると、定期的に「iOSアップデート available」「最新のiOSに更新できます」といった通知が届きます。iOSのバージョンアップは、iPhoneをより便利かつ安全に利用するために欠かせない作業です。しかし、準備不足のまま更新すると、アプリが動かなくなったり、データが消えたり、動作が重くなったりするリスクがあります。

今回は、iPhone限定で、iOSバージョンアップの注意点や必要な準備、アップデート後のチェック項目、不具合時の対処方法まで、詳しく解説します。初心者の方はもちろん、仕事でiPhoneを使用しているユーザーにも役立つ内容です。

1. iOSバージョンアップとは?

iOSバージョンアップとは、Appleが提供するiPhoneのオペレーティングシステム(iOS)を最新の状態に更新することを指します。iOSは毎年秋頃にメジャーアップデートが提供され、その後も小規模アップデートが年間を通して配信されます。

バージョンアップの目的は主に以下のとおりです。

  • 新機能の追加:新しいウィジェット、カスタマイズ機能、写真機能の強化など
  • セキュリティ向上:ウイルス・不正アクセスの防止
  • 脆弱性やバグの修正:動作の安定性向上
  • アプリ互換性の維持:最新アプリが正常に動く環境を整える

一方で、最新バージョンに更新することで「アプリが動かない」「バッテリー消費が激しくなる」などの不具合が報告されることもあります。そのため、iPhoneユーザーはバージョンアップのメリット・デメリットを正しく知っておく必要があります。

2. iPhoneユーザーがバージョンアップ前に必ず行うべき準備

(1)データのバックアップは最重要

iOSアップデートにおける最大のリスクは「データ消失」です。アップデート中にエラーが発生すると、写真・動画・連絡先・メモ・アプリデータなどが消える可能性があります。

バックアップは下記2つの方法が基本です。

■ iCloudでバックアップする方法

  1. 「設定」を開く
  2. 一番上のApple IDをタップ
  3. 「iCloud」→「iCloudバックアップ」
  4. 「今すぐバックアップを作成」をタップ

iCloudの無料容量(5GB)では足りない人も多いため、必要に応じて「iCloud+」の利用を検討しましょう。

「iCloud+」はサブスクリプションで、月々払いでストレージ容量を購入するサービスです。

■ パソコン(Windows・Mac)にバックアップする方法

  • Mac:FinderでiPhoneを選択 → 「今すぐバックアップ」
  • Windows:iTunesを使用してバックアップ

特に重要なのは「iPhoneの暗号化バックアップ」。これにより、アプリのログイン情報や健康データも保存できます。

(2)ストレージ容量の確認

バージョンアップには、機種のバージョンや機種のシリーズにもよりますが、空き容量が必要です。容量不足のままアップデートを開始すると、途中で失敗したり、アップデートファイルが破損することがあります。

■ ストレージ確認方法

設定 → 一般 → iPhoneストレージ

ここで不要なアプリや動画、重複写真などを削除して、余裕のある状態にしておくと安全です。

最近では、iOSのバージョンアップを行う際には、空き容量について確認のフラグが立つようになっています。

(3)バッテリー残量を50%以上にする

アップデート中に電源が切れると、iPhoneが起動しなくなる「リンゴループ」や「初期化強制」などの重いトラブルが発生します。必ず以下を守りましょう。

  • バッテリーは50%以上
  • 可能であれば充電しながらアップデート

(4)Wi-Fi環境の安定性

iOSのダウンロードは容量が大きいため、モバイルデータ通信では時間がかかり、通信エラーが起こる可能性があります。必ず安定したWi-Fiを使用しましょう。

もし仮に、Wi-Fiを使用せず、モバイルデータ通信で行い、途中で中断した場合、データが破損する恐れがあります。

(5)アプリの対応状況を確認する

特に仕事で使うアプリや金融アプリ(銀行、証券、決済系)は、iOSメジャーアップデート後に一時的に動かなくなることがあります。

事前に以下を確認しましょう。

  • アプリの更新履歴(App Storeで確認)
  • 開発者サイトで「最新iOS対応情報」

業務用のiPhoneを使っている場合、部署内でのアップデート禁止期間がある企業も多いため、自己判断で更新しないよう注意が必要です。

3. iOSバージョンアップの手順

■ 方法①:iPhone単体でアップデート(推奨)

  1. 設定
  2. 一般
  3. ソフトウェアアップデート
  4. 「ダウンロードしてインストール」をタップ

画面に指示が表示されるため、そのまま進めればOKです。

■ 方法②:パソコン(Mac・Windows)でアップデート

Wi-Fi環境が不安定な場合や、iPhone内部に十分な空き容量がない場合に便利です。

  • Mac:Finderで「アップデートを確認」→「ダウンロードと更新」
  • Windows:iTunesで同様に更新

パソコンにアップデートファイルを保存するため、iPhone側の容量が不足している場合に有効な方法です。

4. バージョンアップ後に起こりやすいトラブルと対処法

(1)バッテリーの減りが早くなる

iOSアップデート直後は、内部で大量の最適化作業が行われるため、バッテリー消費が激しくなります。通常は数日で落ち着きますが、改善しない場合は以下を試してください。

  • 設定 → バッテリー → 「バッテリーの状態」を確認
  • アプリのバックグラウンド更新をオフ
  • 「低電力モード」を一時的に使用
  • 設定 → プライバシー → 位置情報サービスの見直し

(2)アプリが起動しない・強制終了する

アプリが最新iOSに対応していない可能性があります。

対処法:

  • App Storeで更新
  • 一度再起動
  • アプリの再インストール(データが消える可能性に注意)

金融アプリで不具合が起きた場合は、アプリ提供元の公式情報をチェックしましょう。

(3)動作が重くなる・カクつく

アップデート直後は動きが遅いことがあります。2〜3日様子を見るのが基本です。

改善しない場合:

  • 設定 → 一般 → iPhoneストレージで不要データ削除
  • Safariのキャッシュを削除
  • 再起動

(4)Wi-FiやBluetooth接続が不安定になる

iOSの更新直後はよく報告される不具合です。

対処法:

  • 設定 → ネットワーク設定をリセット
  • 接続先を削除して再設定
  • ルーターの再起動

(5)リンゴループ(起動を繰り返す)

アップデート中に電源が切れた場合などに発生する深刻なトラブルです。

一般的な対処は以下の通りです。

  • リカバリーモードでの復元
  • パソコンに接続してiTunes/Finderから復元

ただし、この場合はバックアップがないとデータが消えるため、アップデート前の準備がいかに大切かがわかります。

5. iOSバージョンアップは「すぐに更新しない」という選択もある

最新バージョンは必ずしも「安定している」とは限りません。特にメジャーアップデート直後は不具合報告が多い傾向があります。

▼ こんな人はすぐにアップデートしない方が良い

  • 古いiPhone(iPhone 8 以前)を使っている
  • 仕事用iPhoneで業務アプリが多い
  • ゲームアプリの互換性が気になる
  • 安定性を最優先にしたい

1〜2週間ほど様子を見ることで、不具合の有無や改善パッチの配布を確認でき、安心して更新できます。

6. バージョンアップ後に行うべきチェックリスト

  • すべてのアプリが正常に動くか確認
  • 設定の変更点をチェック(通知・プライバシー・写真権限など)
  • バッテリー状態の確認
  • Apple ID・iCloudの同期状況を確認
  • Face IDやTouch IDの再設定が必要な場合あり

特に、アップデートで勝手にオンになってしまう設定(広告追跡、分析共有など)がある場合もあるため、プライバシー設定は必ず見直しましょう。

7. まとめ:iOSアップデートは「準備」がすべて

iPhoneのバージョンアップは、新機能や安全性向上など多くのメリットがあります。しかし、適切な準備をせずにアップデートを行うと、データ消失やアプリ不具合、動作不良など重大なトラブルが起こる可能性があります。

▼ バージョンアップ前に必ず行うべきこと

  • iCloudまたはパソコンでバックアップを取る
  • ストレージ容量の確保
  • バッテリー50%以上(できれば充電しながら)
  • Wi-Fi環境の確保
  • アプリの対応状況確認

これらをしっかり行うことで、iPhoneを安心して最新のiOSへ更新できます。今後も安全・快適にiPhoneを使い続けるために、この記事を参考にバージョンアップを活用してください。

By ぱんだ

白黒うさぎを飼っている30代の独身男のぱんだです。 通信携帯業界に約10年以上携わったガジェット好き。 今後、通信系の経歴を活かし、情報発信やうさぎ、自分の趣味も数多くあり新しいお得な情報を分かりやすくお届けします。

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