インターネット回線を利用している方の中には、「今の光回線を他社に乗り換えたいけれど、工事が面倒そう」「電話番号をそのまま使えるの?」と不安に思う人も多いでしょう。実は、現在の光回線を使ったまま、他社へスムーズに乗り換えできる制度が「事業者変更」です。
この記事では、光回線の事業者変更の仕組みや手続きの流れ、注意点、メリット・デメリットを徹底的に解説します。これから乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
1. 光回線の事業者変更とは?
「事業者変更」とは、現在使っている光回線の物理的な設備(NTTのフレッツ光回線など)をそのまま使いながら、契約しているプロバイダや光コラボ事業者だけを変更する仕組みのことです。
従来の乗り換えでは、いったん回線を解約して再契約する必要があり、再工事やネット停止期間が発生していました。しかし事業者変更制度の登場により、工事不要・短期間で他社に移行できるようになったのです。
事業者変更の対象となる回線
- NTT東日本・NTT西日本の「フレッツ光」回線を利用している人
- フレッツ光回線を使った「光コラボレーション(光コラボ)」を利用している人
光コラボとは、NTTの回線を借りて自社ブランドで提供している光サービスのことです。例えば以下のようなサービスが該当します:
- ドコモ光
- ソフトバンク光
- ビッグローブ光
- OCN光
- So-net光プラス
- @nifty光
これらの光コラボ間での乗り換えも「事業者変更」として扱われます。
2. 事業者変更の仕組み
事業者変更は、NTTの「回線契約情報」を引き継ぐ形で新しい事業者に移行します。そのため、回線の撤去や再設置が不要です。
具体的には、現在契約している事業者から「事業者変更承諾番号」を取得し、それを乗り換え先の事業者に伝えることで手続きが進みます。この番号を使ってNTTのシステム上で情報を引き継ぐため、ユーザー側で大きな作業は必要ありません。
主な流れ
- 現在の光コラボ業者から「事業者変更承諾番号」を取得
- 新しい光回線事業者に申し込み、承諾番号を伝える
- 新事業者側で切り替え手続きを実施
- 開通完了後、旧事業者の契約が自動的に終了
※番号の有効期限は「発行日を含めて15日間」です。期限内に申し込みを完了する必要があります。
3. 事業者変更のメリット
① 工事不要で簡単に乗り換えできる
従来の乗り換えでは、回線撤去と新規工事が必要でしたが、事業者変更ではそのままの回線を利用できるため、工事日調整や立ち会いが不要です。
② ネットの停止期間がほぼゼロ
新旧の切り替えは同日に自動で行われるため、ネットが使えない期間がほとんどありません。テレワークやオンライン授業など、常時ネットが必要な方にも安心です。
③ メールアドレスを引き継げる場合もある
一部のプロバイダでは、旧メールアドレスを月額料金で継続利用できるオプションがあります。メールアドレス変更を避けたい場合にも便利です。
④ スマホセット割の適用で料金が安くなる
ドコモ光・ソフトバンク光・ビッグローブ光など、携帯キャリアとセットで割引が適用されるサービスに乗り換えることで、通信費をトータルで節約できます。
4. 事業者変更のデメリット・注意点
① 現在の契約に違約金が発生する可能性
更新月以外で解約となる場合、契約解除料が発生することがあります。最近では違約金上限が「1,000円」、「月額料金分」などに改正されていますが、契約プランによって異なります。事前に確認しておきましょう。
② キャッシュバックが少ない場合がある
新規契約に比べ、事業者変更ではキャッシュバック額がやや少ないケースがあります。お得なキャンペーンを比較してから申し込みましょう。
③ 回線品質は変わらない
使用する回線自体は同じNTTの設備なので、「速度が劇的に改善される」といったことは基本的にありません。速度改善を求める場合は、他の回線(auひかり・NURO光など)への切り替えも検討が必要です。
④ IP電話(光電話)の扱いに注意
光電話を利用している場合、事業者変更に伴い設定変更や番号継続の可否が変わることがあります。特に「市外局番付きの番号」を使っている場合は、事前確認を必ず行いましょう。
5. 事業者変更の手続き方法
ステップ1:現在の事業者から承諾番号を取得
現在利用している光コラボ業者(またはフレッツ光)に連絡し、「事業者変更承諾番号を発行してください」と伝えます。電話やマイページから取得可能です。
発行に必要な情報:
- 契約者氏名
- 電話番号
- 設置住所
- お客様ID(契約書に記載)
ステップ2:新しい光回線に申し込み
取得した番号をもとに、新しい事業者の公式サイトや電話窓口で申し込みを行います。この際、キャッシュバックキャンペーンやスマホ割引があるかも確認しましょう。
ステップ3:切り替え・利用開始
手続き完了後、数日〜1週間ほどで新しい契約が
6. 主要な光コラボ事業者の事業者変更受付窓口
| 事業者名 | 受付方法 |
|---|---|
| ドコモ光 | ドコモインフォメーションセンター(0120-800-000) |
| ソフトバンク光 | 186+0800-111-2009 |
| ビッグローブ光 | マイページまたは電話:0120-86-0962 |
| OCN光 | マイページまたは電話:0120-506-506 |
| So-net光プラス | マイページまたは電話:0120-80-7761 |
(※上記は2025年時点の情報です。最新の受付先は各公式サイトをご確認ください。)
7. 事業者変更と「転用」の違い
「転用」という言葉もよく似ていますが、次のように区別されています。
- 転用:フレッツ光 → 光コラボへの切り替え
- 事業者変更:光コラボ → 別の光コラボへの変更
つまり、フレッツ光から初めて光コラボに移るときは「転用」、すでに光コラボを利用している人が他の光コラボへ移る場合は「事業者変更」となります。
8. まとめ:事業者変更は賢く使えば大きな節約に!
光回線の事業者変更は、工事不要・短期間・簡単な手続きで他社に乗り換えられる非常に便利な制度です。特にスマホとのセット割やキャンペーンを活用すれば、年間で1万円以上の節約になるケースも珍しくありません。
ただし、違約金や光電話の扱い、キャンペーン条件などは事前に必ず確認しましょう。正しい手順を踏めば、ネット環境を止めずにスムーズに乗り換えが可能です。
これから光回線を見直す方は、まずは現在の契約内容と新しい事業者のキャンペーンを比較し、自分に最適な回線プランを見つけてください。