固定のインターネット回線は、今では当たり前という時代になりました。
インターネット回線の種類も増え、10年以上前には、固定のインターネット回線と言えば、NTTフレッツ光を使うというのが当たり前だった時代からコンセントに挿すだけで使えるホームルーターまであります。
今回は、『光回線』と『ホームルーター』のどっちを選ぶのがいいのかというのをご紹介していきます。

○ 『光回線』とは
光ファイバーを利用して、データの送受信を行う通信回線のことです。
光ファイバーは、光を通す繊維です。
細く透明な線で、ガラスやプラスチックでできています。
光回線は、電磁波の影響を受けないこともあり、非常に安定しています。
◆ 光回線のメリット・デメリット
★メリット
・回線が安定している
・最大10Gbpsまでの速度を選択できる
・NTTのコラボ光なら乗り換えが簡単に行える
★デメリット
・回線工事が必要な場合が多い
・開通するまでに日にちがかかる(2週間~1ヶ月は最低でもかかる)
・解約金、工事費用、事務手数料といった費用がかかる

○ 『ホームルーター』とは
ホームルーターは、回線を引くための工事が不要で、コンセントに挿すだけで使用できるものです。
各携帯会社で取り扱っていて、各携帯会社の回線を利用しています。
ドコモ:home 5G
au: Speed Wi-Fi HOME 5G
ソフトバンク:SoftBank Air
楽天モバイル: Rakuten Turbo
各携帯会社の回線を利用しているのもあり、光回線と違うのは、携帯会社のエリアの都合での安定度合いです。
◆ ホームルーターのメリット・デメリット
★メリット
・工事不要でコンセントに挿すだけで使える
・契約の当日から使える
・解約金がかからず、解約できる
★デメリット
・自宅の場所によっては、つながりづらく、不安定になる場合がある
・機種代金が分割でかかる(一括払いでもできる)
・回線の込み具合で遅くなる場合がある

○ 『光回線』と『ホームルーター』のどっちがいいの?
◆ 『光回線』がオススメな方
★ 複数回線を利用したい
光回線は、複数回線に接続しても、遅延しづらいというように変わってきています。
IPv6という遅延しづらいものへと変化しています。
そのため、複数回線を利用する場合は、オススメです。
★ 通信容量を使うことを行う
ゲームやオンライン配信といったような通信容量を使うことを行う方は、光回線がオススメです。
ホームルーターでは、最大速度もそうですが、遅くなる可能性が光回線に比べて高いのもあり、あまり向いていません。
もちろん、光回線も環境によっては込み合う可能性はあります。
ただ、通信容量を多く使うなら光回線が良いでしょう。
★ 1つの部屋が広い
ご自宅の1つの部屋が広い場合、ルーターが部屋の広さに対応しないといけません。
ホームルーターの場合は、コンセントに挿すだけなので、動かせばいい分ホームルーターの方が良いのではないの?と思うかもしれませんが、ホームルーターの電波が安定するか分からないというのが不安要素です。
光回線は、ルーターの性能や中継器などの対策が取れますが、ホームルーターはホームルーター自身の電波が拾えない場合は、電波が安定しません。
そのため、部屋が広い場合は、光回線の方が融通が利くでしょう。
◆ 『ホームルーター』がオススメな方
★ 工事を行いたくない
ホームルーターを選ぶ方で、割合的に多いのが、「工事がめんどくさい」「工事費用がもったいない」などの工事についてです。
ホームルーターのメリットとして、工事が不要という点が大きなメリットです。
そのため、工事が嫌だなと思う方は、ホームルーターを選びましょう。
★ 部屋を移動させたい
電波が安定するのかどうかで考えると、光回線が安定します。
自宅内で、部屋がいくつかあり、違う部屋で使いたいという点においては、ホームルーターがオススメです。
もちろん、全ての部屋で電波が安定するのかというのは不明確ですが、動かしやすいという点においては、ホームルーターが良いでしょう。
★ 手数料がもったいない
光回線は、解約手数料が発生します。
以前よりは、解約手数料も月額料金分となり、安くなってきています。
ホームルーターの場合は、解約手数料はかからないようになってきています。
契約の仕方によっては手数料が発生しますが、基本的には、0円です。
そのため、解約するときのことを考慮すると、ホームルーターの方が良いかもしれません。
ただ、注意が必要なのは、ホームルーターの機種代金が分割で発生しているので、機種代金の残金が残っていれば、残りの機種代金は払わないといけません。
全てが無料とまではいきませんが、すぐに解約するということがなければ、ホームルーターの方がオススメでしょう。
○ 『光回線』は、どう選べばいいの?
◆ 携帯会社でまとめる
1番分かりやすいのは、携帯会社でまとめるということです。
携帯会社でセット割があったりするため、総合的にみるとお得になります。
例、
ドコモ:ドコモ光
au:ビッグローブ光、eo光、auひかりなど
ソフトバンク:ソフトバンク光
各社、固定のインターネット回線をコラボ光というNTTフレッツ光をベースにした回線を提供しています。
そのため、携帯会社でまとめておくことで、今後、他社への乗り換えを行ったときにも、変更が簡単に行えるので、携帯会社にまとめるのが良いでしょう。
◆ キャンペーンによって光回線の会社を変更していく
解約手数料が月額料金分となってきている回線が多くあり、光回線の切り替えもしやすくなっています。
解約手数料がかかったとしても、キャンペーンが大きく特典がもらえるなら切り替えを行っていくのも良いでしょう。
ただ、注意点としては、最低でも6ヶ月は利用しましょうということです。
あまり短期間での解約を行うと、今後、携帯会社での利用に影響が出る場合もあるため、最低限の利用期間は抑えておきましょう。
○ 『ホームルーター』は、どう選べばいいの?
◆ 携帯会社でまとめる
光回線と同様にはなりますが、携帯会社でまとめるというのが1番メリットが高い方法です。
現在では、各携帯会社にてホームルーターは提供されているので、携帯会社でまとめるのが分かりやすくて良い方法となります。
◆ エリアが入る携帯会社を選びましょう
ホームルーターは、特に、電波が入るのかどうかが重要です。
同じエリアなのに、電波が入る場所と入らない場所があったりと、使ってみないと分からないことがあります。
そのため、ドコモのhome 5Gが入って、ソフトバンクのSoftbank Airの電波が入らないということがあり得ます。
携帯電話の電波が入っても、ホームルーターが使えないということもたまにあるため、携帯会社にまとめる以前の状況になることもあります。
もちろん、光回線にも同じことが言えますが、光回線の場合は、管理人側の意向などにより、利用者側では解決できない場合に光回線が引けないことがほとんどです。
ホームルーターは、あくまでも、その自宅内での電波が入るのかどうかなので、状況が違います。
○ まとめ
『光回線』と『ホームルーター』について、ご紹介してきました。
シンプルに考えると、携帯会社にまとめるのが分かりやすいのかなと思います。
『光回線』も『ホームルーター』も他社への切り替えや解約も含めて、行いやすくなってきているので、多少なりとも利用者への配慮が行えてきているのかもしれません。
それでも、月額料金なども含めて、節約していける状況になってくれると嬉しいですね。

