うさぎの口は、かわいい形をしています。
かわいい形をしていることで、キャラクターに使われたりと人気が出ているのもあります。
そんなうさぎのかわいい口の役割について、簡単にまとめていきます。
ペットのことを知ることで、よりコミュニケーションを取れることもあるので、お役に立てれば嬉しいです。
うさぎの口の役割とは?
うさぎの口は、上唇が縦に割れているのが特徴的です。
上唇が縦に割れている口のことを「ヘアリップ」と呼びます。
うさぎの口が、「ヘアリップ」となっている理由は、
・長い牧草を食べやすくするため
・口元を動かしやすくするため
と言われています。
役割はそうなのですが、特徴ということもあり、うさぎのかわいい口を好きな方は多いでしょう。
うさぎの口の中は?
うさぎの口の中には、もちろん、歯があります。
うさぎの歯は、前歯(切歯)と奥歯(臼歯)を合わせて計28本あります。
うさぎの歯は、常に伸び続ける「常生歯」と呼ばれている歯です。
月に約1㎝、年間約12㎝も伸び続けます。
伸びないように予防しているのが、牧草です。
牧草を食べることで、自然に歯を削ってくれているため、牧草を常備することが必要となります。
牧草自体は、栄養を与えてくれるのもあり、うさぎにとっては、手放せない食べ物なんですね。
うさぎの甘嚙みについて
うさぎは、甘嚙みをします。
甘嚙みをするのは、ものの場所を感知するのに時間がかかっているというのがあります。
鼻、口の下はうさぎの目からは、死角となっていて見えません。
死角になっているところを補っているのが、「ひげ」です。
ひげでものの場所を感知して、場所がはっきりと分かるまでは、甘嚙みをします。
口の下の方に、手でペレットをあげたりすると分かります。
見えないペレットをにおいとひげで場所を感知して、食べようとします。
ただ、自分にとって害のない食べ物なのかどうかを確かめるために、甘嚙みでチェックするのです。
そのため、飼い主さんの手を嚙むこともあると思います。
もちろん、うさぎ自身は、飼い主さんの手を噛もうと思って嚙んでいる訳ではありませんので、怒ってあげないで下さいね。
うさぎは味を理解しているの?
うさぎは、味覚に優れています。
うさぎの舌には、味を感じる器官が、約17,000個あると言われています。
これは、人間の約3倍になると言われています。
人間は、約5,000~7,000個の味を感じる器官があるとされています。
実際に、うさぎに普段食べていないようなおやつをあげても味が気に入らないと食べないことがほとんどです。
うさぎの性格にもよる部分はあると思いますが、うさぎはグルメな動物なんです。
うさぎの口は、何でいつもパクパクしてるの?
うさぎは、口をパクパクしていることが多いです。
もちろん、パクパクしていないときもあります。
口をパクパクしている理由は、
・食糞をしている
・うれしくて、楽しいとき
・牧草やペレットの食後
・歯のかみ合わせが悪くなっている
というのが主な理由です。
〇食糞をしている
うさぎは、うんちを食べて栄養を摂る「食糞」を行う動物です。
そのため、口をパクパクしているときは、食糞をした後のときがよくあります。
食糞をしているときを見ていると、うんちをかじったり、丸ごと一口で食べたりと、ご飯として楽しんでるようにも見えます。
うんちを食べているから止めるなどの対応はしないようにしてくださいね。
〇うれしくて、楽しいとき
うさぎをなでてあげたり、元気に走りまわったり、リラックスしているときにもパクパクしているときがよくあります。
うさぎは、声に出したりできない分、口で表現したりしているんです。
飼い主さんと遊んでいるときにうれしいときのしぐさや楽しいときのしぐさをしてくれると癒されますね。
〇牧草やペレットの食後
牧草やペレットを食べた後に、口をパクパクしているのは、人でもありますが、歯に食べたものがくっついていたりと、口の中を整備しているときです。
うさぎは、キレイ好きなので、食後にも気を遣います。
〇歯のかみ合わせが悪くなっている
歯のかみ合わせが悪くなっているというのは、「不正咬合」の可能性があります。
口をパクパクしていて、よだれが垂れたりしていると、病院へと連れていってあげましょう。
不正咬合とは、歯が伸びたりして、歯のかみ合わせが悪くなり、食べ物を食べたりできないようになることです。
食べ物を食べたりできないようになると、栄養不足にもなるため、うさぎにとっては、大問題です。
不正咬合になると、歯を削ったり、最悪手術したりと大変なことにもつながります。
日々のうさぎの行動を観察してあげるのは大切なことです。
口・歯の病気
・不正咬合
不正咬合は、歯が伸びすぎてしまい、歯のかみ合わせが悪くなる病気です。
食べ物が食べられなくなったり、よだれを垂らしたりするようになります。
激しい歯ぎしりをしたり、息が臭くなったり、することもあります。
早めの予防が大事になるため、何か歯のことで、気になることがあれば、病院へと連れていきましょう。
・湿性皮膚炎
あごの下などの湿りやすい身体の部分が炎症を起こすことです。
湿っているだけなら良いのですが、うさぎは身体を引っ搔いたりしてしまうため、ひどくなってしまいます。
不正咬合の場合は、湿性皮膚炎が起こる頻度が高いため、うさぎが同じ場所を掻いたり、なめたりしていないか日頃からみてあげましょう。
・胃腸うっ滞
消化器官の動きが悪くなり、停滞する病気です。
不正咬合が原因で起こることがあり、食欲減退したときなどが影響します。
食欲がなくなり、うずくまる動作をしたりしていると、うさぎの体調を確認してあげましょう。
まとめ
うさぎの口にも役割があります。
口の役割があって、歯につながるというのもあり、1つ1つに理由があるということです。
うさぎの行動1つにも理由があったりするので、ペットのうさぎを飼育する上で、うさぎと向き合ってコミュニケーションを取ることは大切なことでしょう。
次にうさぎを見たときには、うさぎの口に注目してみてください。